表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
往復可能な異世界転移~引きこもりニート予定だったけど、祖母の遺産で忙しく働いています~  作者: 信仙夜祭


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/52

第25話 仕事2

 バイトを始めて、二日が過ぎた。

 今のところ、特にバイト生活に問題はなかった。

 僕の作業した製品は、品質的に良い出来だと言われた。特に何も言われることもなく、作業は継続している。

 さて、今日も頑張るか。

 だけど、ここで佐藤係長から意外なことを言われた。


「二階堂君。かなり早いが配置転換だ。次は、装置のオペレーションを行って貰いたい」


 え? 作業は気に入っていたのだけどな。


「そうですか。分かりました……」


 こうして、別な建屋に移動となった。

 美人な三人の女子社員とはしばらく会えなくなるな。いえ、他意はないですよ?

 少しだけ楽しかっただけです。はい……。




「部品をこの様にセットして、装置のパラメータを操作して、微調整を行う」


 説明をしっかりと聞き、メモを取る。

 ここで、〈称号:解読師〉が働いた。 解る……。先輩の言おうとしていること、説明書の内容。

 装置の不具合部分まで感覚で分かってしまった……。

 これは便利だな。


 その後、作業を見て貰い、合格を頂いた。そして一人で作業を行う。

 同じ機械が複数台あるだけなので、作業は全て同じだ。覚えてしまったので特に問題もない。

 工場は良いな。作業に没頭出来る。僕に合っているかもしれない。

 高校の教師は、僕に営業職とかを勧めて来た。

 嫌々受けた面接は、それは落ちるか。質疑応答も全然だったし。

 そんな事を考えている時であった。装置が止まる……。

 アラームが鳴ったのだ。

 さっき見た不具合箇所だな……。近くに工具も部品もある。部品交換だけだし、直してしまおう。

 手早く部品を交換する。ベアリングという回転系の部品だった。これは、消耗品なのだな。

 その後再スタートさせると、スムーズに流れた。そして、十二時を迎える。


「お疲れ様。明日もよろしく頼むね」


「はい。お疲れ様でした。それと、エラーで止まったので部品を交換しておきました」


 驚く、現場責任者さん。


「君は、工学の知識があるのかな? 高卒と聞いたけど……」


「いえ……装置が止まってしまったので、不具合箇所を見つけて交換しただけです」


「そうか……、でも連絡はして欲しかったな」


「あ、すいませんでした」


 その後、問題なしと言うことで、帰ることにした。 報連相……。反省しなければな。





 次の日、また配置転換となった。装置のオペレーターは一日で終わり?

 向いていないと判断されたのかな?

 佐藤係長に連れられて次の作業場へ。


「ちょっと困っていることがあってね……。装置がたまに止まるんだ。原因を探って貰えないだろうか?」


「僕にですか? 出来るとは思えないのですが……」


「期間は一週間取っている。一週間後に分からなかったという報告でも構わないので、見て貰いたい」


 良く分からないな……。バイトの仕事とは思えない。

 僕には、工学の知識も、装置の知識もないのに……。


 椅子を用意されて、装置を眺めていると、突然止まった。オペレーターを呼ぶ。


「頻繁じゃないんだけど、こうも停止されるとね。ラインが止まってしまうのだよ。本当に困る」


 その後、オペレーターが、再起動させて生産再開。

 ふむ……。


 また止まった。装置のフタを開ける。〈称号:解読師〉が働く。


「これ、原因箇所は一つじゃないんだ……」


 何処が悪いのかは解る。それをメモした。計五ヶ所だ。

 ノートに絵を描いて、説明書きを入れる。これで分かるであろう。伝わらなければ、質問が来るはずだ。

 ここで、十二時になった。

 佐藤係長に、ノートとメモを渡して、今日も終わり。帰路に着いた。

 故障個所が合っていると良いな……。





 五日目。明日は休みだ。とりあえず頑張ろう。

 佐藤係長が来ると、また配置換えだそうだ。


「不良が多発しているラインがあってね。原因調査をお願いしたい」


 僕バイトなんだけどな……。

 多分だけど、〈称号:解読師〉が役に立っているのであろう。

 そういえば、昨日調査した装置は、数人掛かりで分解していた。装置トラブルの原因は分かったのだろうか?

 賃金が出ているのだし、不満を言うことは出来ない。ここは従わないといけない場面である。

 もう学生ではないのだ。不満もあるが、ここは従おう。

 過去の調査報告書を受け取り、目を通した。その後、製品と装置の説明を受ける。

 だけど、これは難しかった。一日じゃ解読出来ない内容だ。


「佐藤さん、これは、僕には無理かもしれません……」


 弱音が出てしまった。


「まあ、今日から来週末までは、原因調査をして貰いたい。それでダメなら、次に行こう。

 それと気にしなくて良いよ。この数年誰も解決出来なかった内容だからね」


 そんな問題を僕の仕事にするの?

 僕はバイトだよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ