ガイア防衛庁御訪問
門番の1人と佐藤は座り込んで話している……もう1人の門番はひたすら筋トレをしている
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「佐藤………お前ホントに大変な人生送ってるんだな…」
「だろ?やっぱそう思うっしょ?……お前はどうなんよ?」
………………
「……………はぁ〜………」
ため息をついた門番の表情が曇る………
「俺も実は大変でさ………めっちゃ可愛い1人娘がいるんだけどね……今日のガイア防衛庁御訪問で連れていかれるんだ………」
「何だよそれ?」
「ガイア防衛庁ってのはさ……定期的に色々な街から、食料や物質、若い可愛い娘や兵士に使う人間とか……何でも奪っていくんだわ………」
「断りゃいいべ」
「…………昔…断った街があったらしいんだけど………
街の人みんな拷問されたあげくに殺されて……街も焼かれちまったんだ………ガイア防衛庁は凄い力持ってるから……誰も逆らえないんだわ………」
「………ふーん…………それが今日来るのか………」
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ここで佐藤は考えた………
・街の人達や門番が困ろうと、俺の知ったこっちゃないが最近イライラしているので暴れたい
・何となくガイア防衛庁は気に食わない
・バーニングはマジでバカだから、きっと治癒魔法使いと上手くいかない、ここで俺がガイア防衛庁を叩きのめせば俺達はヒーローあつかいになり、話が上手く運ぶかもしれない
・幸い俺の見た目は、でかいピンクのクマのぬいぐるみなので、たまたま…そこらへんにいた悪魔が暴れてガイア防衛庁を叩きのめした……というテイにすれば街の人にも迷惑はかからない
………………
「………おい門番………よく聞けよ………」
「ん?」
「俺様がガイア防衛庁を全部叩きのめしてやろうか?」
「はい!?………無理っしょ??………できたとしても………街焼かれるっしょ??」
「ふふふ…………大丈夫だ、俺様を悪魔って事にしろ………ピンクの悪魔が街を襲いに来た所で……たまたまガイア防衛庁とバッティングして……ピンクの悪魔がガイア防衛庁をボコボコにした………というテイだ」
「……話はわかった…………しかしな…………毎回ガイア防衛庁はデカイロボット連れて来るんだぞ!?倒せるわけないだろ!?」
「そこは大丈夫だ、俺には実績がある」
「実績??」
「昨日そのロボット3体を1分で倒した」
「嘘でしょ!?」
「ふふふ…………本当だ」
「佐藤……オマエ………そんなモフモフなのに強いのか!?」
「そうなのだよ……娘はピンクの悪魔に拐われた事にでもしとけ」
…………………
「佐藤………お前って奴は………(T_T)」
その時であった
ゴゴゴ…………ゴゴ…………
遠くから音が聞こえる……………
「来たな………ガイア防衛庁」