ガイア・カオスフィールド
ガイア・カオスフィールドは地球の様に緑が豊富で、空は青く…とても美しい世界だった
佐藤はとりあえず街を探そうと思い、歩いていた………
すると……………
遠くから…微かにエンジン音がする…………
(…………なんだ………この音……………)
徐々にその音は大きくなっていき、遠くに大きな人影の様な物が見える……
それは確実に…佐藤に向かって近づいてきているのがわかった………
…………………
(確か……この世界の言語データはインストールしてるから大丈夫だよな……)
!?
巨大なロボットが3機……………!!
(そこのピンクのクマ!そこのピンクのクマ!大人しく我々に同行しろ!……我々はガイア防衛庁第1機動隊だ!我々はガイア防衛庁第1機動隊だ!)
!!
3機のロボットが佐藤の目の前に立ち塞がった!
全長は3メートルぐらいだろうか………ロボットからは更に警告が流れる
(そこのピンクのクマ!そこのピンクの…………)
!!!!!!!!
バッキィィッッッ!!!!!!
佐藤は勢い良く踏み込んだ左足を軸にし、体の回転力を効率良く拳に伝え…最大の力を込めた右ストレートを手前のロボットの右足に放った!!
ロボットの右足は見事に吹っ飛び、バランスを崩したロボットは勢い良く倒れた!
そして……佐藤は倒れたロボットの左足を右脇で抱えるように掴むと、ジャイアントスイングの要領でロボットを振り回し…残りの2機のロボット目掛けてぶん投げた!!
ドガッッシャァァァーーーン!!!!
………………
………………………
プシュー……
ロボットは沈黙した…………
佐藤はツカツカと無言でロボットに近づいてゆく………
そして、倒れているロボットの装甲に手を掛けると………それを力任せに引き剥がし出した!
メリメリメリメリメリメリ
メリメリメリメリメリメリ
メリメリメリメリメリメリ
メリメリメリメリメリメリ
「ひぃーーー!!(T_T)」
すると………中から人間が出てきた…………
佐藤はドスの効いた声で………
「………おい…………」
「あわわわ…………すいません!すいません!」
「時空石どこよ?」
「じ……時空石ですか?……何です……かそれ……?」
「あぁ!?」
バッキィィッッッ
佐藤はロボットを蹴り上げる!
「ひぃぃぃーーー!!」
………………………
「もう一度だけ……聞くぞ………時空石はど・こ・?」
「すいません!すいません!ほんとーに!ほんとーに!わからないです!(TロT)」
「……ふーん………」
……………
…………………
…………………………
そこには……ロボットに乗っていた人間の……叫び声だけが響いていた………
……………
……………………
…………………………………
「使えねー奴らだったな………」
佐藤はまた歩き出す……
佐藤にとって……広い世界はとても楽しかった……