超重工世界メテオラ
ドドドドドド……ドドドド…………
……………ドド………………
………………
プシュー
次元の裂け目は…佐藤を飲み込み消えていった…………
………………
皆………騒然としている………
花瓶は割れ…テーブルやソファーもひっくり返っている………会議室はハチャメチャになってしまった……
アリスが申し訳なさそうに言う
「………あ……あの……じゃ………ワタシは…………これで………」
……………………
「あ…………はい…………お気をつけて(;∀;)」
アリスは1人静かに…会議室から出ていった…
………………
……………………………
…………………………………………
佐藤は気がつくと……緑溢れる草原に寝転んでいた……
しかし…すぐに立ち上がる
(ここが超重工世界メテオラ……)
「そうです」
(!?)
アリスの声が聞こえる………
佐藤が振り向くと…黒髪のアリスがこちらを見ていた…
「ここが超重工世界メテオラの第3階層…ガイア・カオスフィールドです」
黒髪のアリスは、金髪のアリスよりハッキリとしゃべっていた
……………
「ふーん……ここに時空石があるんだな?」
「そうです」
………………
ここで佐藤はある事に気付く………
「俺…………でかくなってない?」
佐藤の体は人間程に大きくなっていた……見た目はもはや…ただの着ぐるみと化していた
「はい、前のサイズだと何かと不便だと思いますので、世界標準サイズにしときました」
「なら、このぬいぐるみの体もなんとかしろ」
「それはできません」
「何だよ……ケチくせぇな………」
「我々が干渉できるのはここまでです、後は時空石を手に入れて、ここに戻ってきて下さい」
「はいはい」
……………………
佐藤は当てもなく歩き出す
………
………………
…………………………
(広い………世界が………広い……………)
幼少の頃から隔離された生活……少しの自由もなく育ってきた佐藤にとって……初めての広い世界は………楽しかった………