教会
佐藤とバーニングは、フラワーリバーの入口にたどり着く……
入口は完全に破壊されている……
………………
「こりゃ………相当な力がかからないと…こうはならないぞ……」
…………………
(!?)
「…………クッ…………」
近づくと入口は血まみれで………門番と見られる人間の死体が2つあった……
1つは胸から上が食いちぎられたような状態で…ほぼ下半身しか無かった………もう1つは下半身を踏み潰され絶命していた
「…そんな………こんな死に方………見た事……ない………」
バーニングは死体を見て青ざめた
………………
「おい…魔法使い………恐らくまだ中にいるぞ………これやった奴………
この死体………まだ新しいからな」
「ああ……」
「どうすんだ?………このままシカトして、ここを離れた方が身の為じゃないのか?」
「ダメだ……中にはまだ生きてる人や…助けを求めてる人がいるかもしれん………このままほっとく訳にはいかない………」
「ふーん……」
「………行くぞ、佐藤」
「………おう」
佐藤とバーニングは街の中へと進んで行く
………
………………
…………………………
街の中は想像以上に凄惨な光景が繰り広げられていた……
花は踏みにじられ…花壇は破壊され……木々は倒され………水が吹き出している所もある……
街の何もかもがムチャクチャだ……
人の気配はまるで無く、いたる所に死体が散らばっていた……
血の臭いが鼻をつき……どの死体も激しく破損しており、皆…無惨な死に方をしている………
佐藤もバーニングも言葉が出なかった……
…………
…………………
街の一番奥には教会があり………そこにたどり着いた2人は足を止める
…………………!?
教会の入口も破壊されていた……
そして…………中から物音が聞こえる………………
「……………いる…………ここだ…………」
「ホントに行くのか?魔法使い?」
…………
「入るぞ!佐藤!気を抜くなよ!」
「……おう」
ピチャ
ピチャ
教会に足を踏み入れると……その奥に「それ」はいた……
ピチャピチャと音を立て……人間を喰らっていた………




