表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/38

人間の悪意


朝がやってくる………



今日は空が雲っていた………

佐藤は1人空を見上げている……



(……雲……それにこの湿気……雨が降りそうだ………

そういや雨はここに来てから初めてだな………)




………………




そして………ポツリ………ポツリと雨が………




マオが目を覚ます



「………あら……大変………雨が…………

バーニングさんー……起きて下さいー!……雨降ってきましたよー……」



…………………



「………ん……………雨…………?……」



バーニングも目を覚ました



「サラー……朝だよー………起きなー……」



………………



サラはスースーと寝息を立てている……



………………



「おい……ガキ………朝だぞ」



…………………



「…ん………もう………朝…………?…………」


「そうだ、起きろ」


「……うん………起きる…………」



サラも目を覚ます



バーニングはマントから3人分の傘とカッパを出した



「オマエはこれな」



佐藤はバーニングにカッパを渡された



「……………………」



…………………



「おし!行くかー!」


身支度を整えた4人は雨の中…出発する




……




……………




………………………





次第に雨は強くなり、時折…雷も鳴り響く……



サラは不安そうだ



「ねぇサトー……なんか嫌だね………天気………」


「…………ああ…………」


「サトーは雷とか怖くないの?」


「怖くねぇな」


「サラは怖いよ………」


「ふーん……死にやしねぇよ」


「……うん………早く…お日さま出て来ないかなぁ……」


「…………そうだな…………」




……




……………




…………………………






そして雨の中……4人は歩き続けた……


夜は雨の当たらない大きな木の下で休み


朝になるとまた歩き出す……


3日程かけ、ある街が見えてきた……


その間、雨が止む事は無かった………




……………………











「バーニングー……なんか街が見えてきたよー♪」


「やっと街かよー……少し寄っていくかー……そろそろ屋根の下で寝たいわー……ね…マオさん」


「そうですねー♪確か……あそこはフラワーリバーの街ですよ」


「あー!はいはい!街中に花が沢山飾ってあって……綺麗な街なんですよねー」


「そうなんですよー♪」




サラに笑顔が溢れる




「そうなのー?楽しみだねっ佐藤♪」


「別に俺は花好きじゃねーけどな」







しかし



近づくにつれ……街の様子がおかしい事に気がつく………




佐藤が言った……


「おい……魔法使い……あの街の入口壊れてねぇか?」


「あ………壊れてる………」



………………



佐藤はとても………とても嫌な予感がした………



「お前ら…………俺が行ってくるから、ちょっとここで待ってろ……………嫌な予感がする………」



……………………



「ワタシも行く」


バーニングが言った……




………………




「来るな」


「何故だ?」


「ヤバイからだ」


「なら…なおさらだ」


「……………好きにしろ………

巨乳とガキはここで待ってろ」




…………………




マオが言った




「……わかりました……何かあったら………大声で叫んで下さいね、すぐ行きますから………」


「わかった」




…………………




マオも…ただならぬ空気を察知している様だ………






この後……佐藤とバーニングは「人間の悪意」を目の当たりにする事になる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ