来る……悪魔だ…………
「マオさん……改めて宜しくお願いします……私…本名がバーニング・F・ブラッドと申します、で……この小さいのが弟子のサラ・ノーグです」
「サラです!おなしゃす♪」
「宜しくね……サラちゃん♪
バーニングさんは有名なので前から存じておりましたよ」
「そうなんすか!?」
「はいー♪」
「で…………このモフモフが……佐藤です………」
「宜しくね♪佐藤さん♪」
…………………
「…………ああ…………宜しくな……巨乳ちゃん」
「じゃあ、まず……旅立つ前に………皆でお墓を作りましょ♪」
「え?」
「え?」
…………
「おー!みんなでお墓作るべしー♪」
サラは何故か楽しそうだ
佐藤は呟く………
(……めんどくせぇな………)
4人は……3日がかりでガイア防衛庁の人達のお墓を作った……
佐藤は意外と真面目にお墓作りを手伝った
…………
…………………
……………………………
そしてウォーターワールドを訪れて4日めの朝、4人は豚王の元へ向け出発をする
〜P,O,E,〜
「豚王様……」
「ん?……何?」
……………
そこには……豚のマスクを被り、全身を鎧に包んだ人間と…その部下とみられる、黒いマントに身を包み…鉄の仮面を付けた人間が話をしている
「高ランクの魔法使い2人と、謎のピンクの悪魔と…魔法使い見習いの4人が……こちらに向かっているとの情報が入ってきました」
……………
「ふーん………何でこっち向かってんの?」
「恐らく……また……我々に対する反逆者ではないでしょうか?」
「おー♪そうか♪楽しそうだな♪」
「どうします?」
「どーすっかなぁ………あとピンクの悪魔って何?」
「それが……最近確認されたピンク色の悪魔なのですが……昼間にも活動する悪魔らしく、凄まじく強いとの報告が上がってきております…
我々の装着型起動装置もその悪魔に複数破壊されております」
「あー…そうなんだー……その悪魔が人間と一緒にこっち向かってんの?」
「そうらしいです」
「何か楽しそうでない!?……人間と共存してるんだー…その悪魔…
正直……魔法使いにはもう飽き飽きしてたんだよねー弱い奴ばっかりでさー」
「………………」
………
……………
………………………
そんな中……佐藤達はP,O,E,に向かって歩いていた
………………
「おい魔法使い、豚王の所までどれくらいかかるんだ?」
「………30日ぐらいだ」
「そんな遠いいの!?この世界車とかあるじゃん!?車つかうべ!?」
「車か………あれは豚王が来てから現れた物だ……我々には使えない」
「まじかよ………」
マオが言った
「焦らず行きましょう……佐藤さん♪」
「ケッ………巨乳のクセに偉そうに………
それよりお前……俺達は豚王殺すつってんだ、それはいいのかよ?」
「豚王といえども……殺してはいけません」
「……じゃ……どうするつもりだよ………」
「私が豚王を説得します」
「……アホくさ………おい魔法使い………こう言ってんぞ巨乳が………」
「まぁ……臨機応変に」
(………こいつもホント……適当だな………)
………………
そして……
段々と……辺りは暗くなってゆく………
マオが呟いた………
「もう少しで……夜ですね………」
………………
暗くなる度に………この世界は徐々に………不気味さを増していく………
ザワザワ
ザワザワ
ザワザワ
佐藤は何かを感じ取っていた
(来る………悪魔だ…………)




