007 スペクター
ボンドはすでに壮年とも言えない年齢となっていた。
壮年期の彼は、若年期に愛したヴェスパーの影を追いながら酒に溺れた。
後に許されることになるまで、彼は肉体的に衰え、射撃の腕も落ちに落ちた。
故郷のスカイフォールでは元00ナンバーと対峙し、辛くも勝利を納めたものの、上司M並びに多くのものを失った。
スペクターの影を組織のなもわからないまま追う日々。
世代交代は迅速に進むなか、ボンドは職務に同じく迅速に復帰する。
すなわち殺しのライセンスを行使するに必要な能力を鍛えなおした。
ヴェスパーへの思いと、Mの残した依頼を遂行する決意が彼の射撃の腕を取り戻させたのだろう。
ブロフェルドとの決着のとき
ようやくつかんだ尻尾を彼はやすやすと逃がさない
ワルサー銃が遠方のヘリコプターのギアボックス周辺を正確に貫く
ダニエルクレイグのジェームスボンド、彼の人生はこの瞬間のために堕落し、再度鍛えられたのだろう。
地に這いつくばるブロフェルドを前にボンドは何を思いマガジンを抜いたのだろうか。
……
ダニエルクレイグ007コレクション 感想 以上