1/1
▽.対照的カレカノ。1
ある日、彼女はクラスの女子に言われました。
「ねぇねぇ、彼氏ってやっぱ欲しい?」
彼女は真顔のまま、クラスの女子にいい放ちました。
「いや、もういるんですけど」
▽.対照的なカレカノ。1
「ということがあったのだよ、ワトソンくん」
中庭にて、仲良くお弁当をひろげ、ベンチに座るリア充の二人。彼氏の方は卵焼きを食べながらも、何か考え事をしている。一方、隣に座る彼女の方はまだ、文句があるのか、ずっと愚痴をもらしている。
「....えー。でも、知られてない方がいいんじゃないかなー」
妙に間延びした声で答える彼氏に、彼女はハッキリとした声でやだ!と答える。
あ嗚呼、また何か始まるなぁと考えながらも、彼氏は彼女の方をみて微笑んだ。
「なに、にやにやしてんの?きもちわりぃ。****さんの無邪気な姿を眺めてにやにやしてる**くんみたいで」
変態。と暴言を吐く彼女に対し、彼氏は優しい笑顔を浮かべたまま
「いや、それは君のほうがすごいと思うんだけど、どうかな?」
と言ってからまたお弁当を食べ始めた。