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貧乳JC→美人?JK

 高校に進学した未来は、まぁとにかくモテていたようだ。


 確かに見た目はかなり高いレベルだし、話すと面白い、しかも彼女の成長期は遅れてやってきたようで最近はスタイルのほうもちょっとどころではなく・・・

 

 こんな優良物件を同世代の男の子たちが放っておくはずはなく、電話番号やアドレスを聞かれる事は日常茶飯事のようだったし『今日は上級生から告白されたよ~』などとニヤニヤしながら私の不安煽るような発言をする未来のせいで日々不安と戦わされ続けた。

 

 実際のところ、未来は俺以外の相手など眼中になかったらしく『誰かから告白された』のどと私に話していたのは『安心してていい』という意味だったらしいのだが、私にとっては見事に逆効果だったのだよ未来さんェ。


 その後、私はどうにか4年で大学を卒業し、未来の母親の会社で世話になり始めた。


 私が就職しても相変わらず未来の勉強は見てやっていたし、たまには未来が夕食を作って私の帰りを待っているのも大学時代と何も変わらない光景だった。

 しかし、一つだけ変わったことがあるとすれば未来をマンションまで送る必要が無くなった事位だろうか。


 私の就職を機に私と未来は同棲を始めた。

 未来の母親からは『学生なんだから妊娠には気をつけること』とだけ釘を刺されたが賛成され、私の両親は・・・当然の如くなので省略する。


 同棲と言っても未来とは相変わらずキスだけの関係、ソファーに座る私の膝に未来が乗ってきてもキスだけ・・・、パソコンに向かい仕事をしている私の背中に風呂上がりでノーブラ&Tシャツ姿の胸を押しつけられてもキスだけ・・・、一緒のベッドで寝ているのに・・・、我ながらよくも我慢できたと当時の自分を褒めてやりたいほどだ。


 彼女が受けた恐怖や相手に対する不信感などを考えると、そこから先に進むことなんてできない、彼女が私を心から受け入れてくれるまでずっと待つつもりでいた。


 未来が3年生になって暫く経った頃、未来は出会った頃とは比べ物にならないほど成績も上がり、私が教えることなど何も無いほどで、私が通っていた大学の医学部に進学し、将来は心療関係の道へ進みたいと受験勉強を頑張っていた。


 未来の成績からすると当然と言えば当然なのだが、大学に合格し4月からはキャンパスライフをスタートさせ、進学してから暫く経った7月7日のこと、彼女の19歳の誕生日に彼女は大学を自主休校し、私も職場に休暇願いを提出した。


 左手の薬指にお揃いのリングを付けて、役所に一枚の届けを出す為に。


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