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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
最終章:中学3年春季大会
75/80

動く

パァァン!「ストライク!!」


1回の表を無失点で終えた桑山ボーイズが

裏の攻撃に入る。

打席には1番ショート御手洗


対するは天王ボーイズエース泉優心

ゆらっとした投球フォームから放たれる速球は

140kmを超える本格派右腕。


加えて


パァァン! 「ストライクツー!!」

「くっ...!!」


137kmと真っ直ぐに限りなく近い球速のスライダーを

操る中学最高峰のピッチャーだ。


「いいスイングだぞ御手洗!」

「負けずに振っていけ!!」


仲間の声援を背に御手洗は泉のボールに内心驚愕していた。


(速ぇ...だけじゃねぇ。質の高い真っ直ぐに

テンポ速く投げ込む投球スタイル...考えて投げる

投手ってのはこんなにやりずれぇとは...)


グッ...ボッ!! パァァン!!

「ストライクバッターアウト!!」


スライダーが2球連続続き三振に終わる。

続く2番の摩耶が打席に入る。


(1年の夏は手も足も出なかったけど...

俺だって成長しているんだ...自信を持って...)


パァァン! 「ストライク!!」

(速っ...!)

摩耶が考える暇もなく球が放られる


ボッ! パァァン!「ストライクツー!」

触れさせない。桑山ボーイズの上位打線に一球も

触れさせない投球を見せる泉。


ボッ! パァァン! 「ストライクバッターアウト!!」


「くそっ!!」

そう悔しそうにする摩耶がベンチへ戻っていく。

すると、ポンっと摩耶の肩に一輝が手を置く


「アウト取られて悔しいのは分かるけどそういのは

相手に付け入る隙を与えるぞ。キャッチャーやるなら

覚えておけよ」

「一輝君...はい...」


《3番、キャッチャー、星君》

アナウンスされたその名に球場が沸く


「来たな世代の顔!!」

「藤と天野の対決も燃えたけど、やっぱこの2人の

やり合いが1番興奮するな!!」


マウンドの泉は首をコキっと鳴らしながら

キャッチャー北島のサインを確認する。

そしてスッと足を上げ投球に移る


ボッ!! カァァン!!


その初球、インハイ高めを一輝が捉える


「「なっ!」」

「レフト!!」


バッテリーの2人が驚くのを他所に飛んでいくボール。

ファーストを守る藤がレフトへ指示を送る


ガシャァン!!

フェンスを超え奥のネットに打球が刺さる


「ファールボール!!」

3塁審判がそう告げる。

ボールはポールの外へ外れた為ファールとなった


(抜けてもない優心のボールをあそこまで...

警戒は解かずにそのまま行くで優心!)

そう思いながらサインを出す北島。

泉も先程より険しい顔になり足をスっと上げる


ボッ! パァァン!「ボール!」

ビッ! カァァン! 「ファール!!」

ビッ! タァン! 「ボールツー!」


真っ直ぐ、カーブ、チェンジアップと先程の1、2番より明らかに警戒している配球だ。

しかし依然微動だにせず真っ直ぐを狙っている一輝。


「北島!!」

そして北島が再びサインを出そうとした時泉が名を呼ぶ


(正直終盤に取っておきたかったけど、今ここで使うぞ)

その目に北島は驚く


(正気か?!まだ1打席目や!後ろには島崎や天野も居る

使うには早すぎるやろ?!)

そう考える北島に泉は目で訴える。


(ここで打たれたら試合の流れもわからんくなる。

それに今見せただけで対策される程軟なボールやない)

その眼力に一瞬、目を閉じ北島は決意する

スッとサインを出し泉が頷く。


(テンポのいいこのバッテリーが考え事か...

それに泉のあの間、なにか来る...?)

一輝も違和感に気づきながらも構える


ググッ...ビッ!!


「?!」

泉が投じたボールを見た瞬間、一輝は頭の中で思考を

巡らせる


(向かってくるボール、カーブ?いやそれより速い

でもいつものスライダーじゃない!抜け球のスライダー)


瞬間、ダンッ!と踏み込みバットを繰り出す。

グンッと曲がり一輝の狙い通りの角度でスライダーが

来る


(来た...!打てる...!!)

グンッ! パァァン!! 「?!」


「ストライクバッターアウト!!チェンジ!!」

「シッ!」

投げた泉、それを捕球した北島が二人で小さく

ガッツポーズをする。

一輝は少しの間その場に立ち尽くしていた。


「君、交代だよ!」

「え、あっ、はい。すいません」

審判に言われ一輝はベンチへ引き下がる。

ベンチへ行く道中、一輝は考える


(完全に捉えたと思った。軌道も読めてた。

バットも素直に出した。それでも空振りした。

理屈は分からないが空振りした理由は分かる...それは...)


「最後のボールはなんだ??」

気が付くと目の前に監督の朝日が居た。

周りの選手達も興味深そうに聞いていた


「スライダー...だと思います」

「だと思う?」

「はい。いつものスライダーは球速も速く曲がりも速いのですが、今回は手元で来ました。」

「鋭くて捉えられなかったのか??」


焦斗が質問する


「いや、曲がりは鋭いがカットできるレベルだ」

「じゃぁ...なんで??」

「...伸びた」

「ん?」

「浮き上がったんだよ。球が」

「スライダーが浮き上がった??」


その言葉に一同は困惑していた。

だがそれは発言した一輝もだった。


「ホップスライダー...ってのかな??

曲がった瞬間若干上に浮き上がったんだ...」

「まじかよ...」


一輝の発言に皆が沈黙する。

すると「面白いだろ」と再び一輝が声を発する

「は?」っというような顔で皆が一輝に注目する。


「プロやメジャーが投げるような球を投げる奴がいる

それだけでこの試合価値があると思わねーか??」

「星...」

「大吾や泉だけじゃねぇ。全国でも屈指のチームが

俺らの目の前で、本気でやろうとしてるんだ...

こんな最高なことねーだろ??」


一輝の言葉に全員の顔が徐々に明るくなっていく


「初回のピンチも凌いだんだ。この回もきっちり抑えてあのボールの対策するぞ!!」

「「しゃぁ!!」」

「行くぞ!!」

「「しゃぁぁ!!」」


桑山ボーイズが2回の守備へ着く







ご視聴ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!!

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