表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダイヤモンドスター  作者: オカピ
最終章:中学3年春季大会
62/85

春季全国大会

東京・大田スタジアム


45チーム約1000人が横一列にズラーっと並んでいる。

ガヤガヤと賑わう球場

お偉いさんのお話が終わり順番にチームが解散していく


そんな時、一際目立つ大男が近ずいて来る


「一輝〜!!」

「! 大吾!」


大阪天王ボーイズ主将、藤大吾だ。

去年もこんなことあったな...


「去年ぶりだな!元気してたか?!」

「おぉ!大吾も元気そうだな!」


わちゃわちゃ話しているとスタスタと列に流されながら

歩いていく人物がいた。


「!おい!鷹宮!鷹宮じゃねーか!!」


鷹宮蓮。去年の秋、天王ボーイズを下した舞鶴ボーイズに所属する選手。


俺と大吾の顔を見た途端

「うわっ」みたいな顔していた。

俺と大吾が寄っていくと

その顔はどんどん渋くなっていく。


「久しぶりだな鷹宮!ちょっとでかくなったか?!」

「うっさいねんお前、馴れ馴れしく呼ぶなや」

「照れとるやん蓮!一輝に会いたいって言ってたもんな」


大吾がそう茶化す


「言ってへんわ!お前も馴れ馴れしく名前で呼ぶな」


軽率に話しかけてしまい、大吾と蓮が気まずいかなと

思ったが、どうやら2人は秋大以降仲良くなったらしい

いいな...


「なぁ大吾。天王(おまえら)は初戦どこ??」

「俺らは初戦愛知の背州ボーイズや」

「背州か〜...え、強くね?」

「強いな。この4年間毎年夏の選手権大会に出とる。

中部ブロックじゃ敵なしや。」


得意げに鷹宮が説明する。


「初戦から強豪の潰し合いか〜

...ま、天王なら何とかなるか!」


他人事のように話す一輝を藤と鷹宮は呆れたような顔で

見る。


「いや、一輝?お前らも初戦大変だろ?」

「え?あーまぁ...」

桑山(おまえ)達、初戦狭山市ボーイズだろ...」


狭山市ボーイズ。

昨年の春の全国大会、関東大会を優勝した強豪。

甲子園に出場する選手やプロ野球選手を排出した

ボーイズリーグの超名門だ。


「確かに強ぇ。

けどお前らと戦うまでぜってー負けねぇよ!」


そう意気揚々と話す一輝。

フッと笑う2人。


天王(おれら)は初戦背州。2回戦で山梨付属ボーイズ..んで、準々決勝は...」


大吾がそう言いながら鷹宮の方をチラッと見る

その視線に気づいた鷹宮は「はいはい」と受け流す。


舞鶴(たかみや)のチームや。

秋のリベンジはさせてもらうで。鷹宮」







2人との話を終え球場を後にしようとすると

「か、一輝!!しょ、焦斗!」と声をかけられる。

「ん?」っと振り向くと

そこには中肉中背でモジモジしている様子の男がいた。

傍らには気の強そうな綺麗な女子がユニフォームを着て

立っていた。


「...!! 幸村か!!」


俺がそういうと、嬉しそうに顔を上げるその男。


幸村剣心(ゆきむらけんしん)。学童野球全国大会で戦ったことのある。

デカくもないのに鋭い打球でホームランにする

天性のパワーヒッターだ。


「だから言ったでしょ!ぜーったい覚えてるって!」


隣で話す女子は幸村夏鈴(ゆきむらかりん)

剣心の双子の姉で男子にも負けない勝気な性格。


「夏鈴も久しぶりだな!

2人とも相変わらず面が良いな!」

「え?なに一輝くん?アタシの事口説いてる?」


相変わらず冗談が通じるオモシレー女だ。

俺達が話していると「え?!夏鈴ちゃん?!」

と結がバスからひょこっと顔を出す。


「結ちゃん!!」

この2人は学童野球の時からの知り合いで、仲がいい。

まだ結が野球をやっていた時だ。


久しぶりの再会でテンションが上がり、数分話し込む。


「ん?お前らその胸...」

話している最中、俺は2人の胸に書かれた名前に気づく


《狭山市ボーイズ》そう書かれていた。


「なに?一輝君アタシらが狭山市ボーイズって知らなかったの??」

「あぁ...結知ってた??」


俺は結に聞く


「知ってたよ...てか組み合わせ決まった時言ったじゃん!」

「ははは!変わらんね一輝君は!

てかアタシの胸見て気づくって一輝えっちだな〜

そんなにアタシの胸が気になる〜??」


ニヤニヤしながらそう煽る夏鈴。俺はすかさず返す


「夏鈴...お前はわかってねぇ...男をわかってねぇ...」

「え?ナニ?」

「女で大事なのは顔や胸じゃねぇ...ケツなんだよ」


バキッ!


俺の発言に結が頭を叩く


この会話もどこか懐かしい。


「か、一輝くん!!」


ずっと黙ったままだった剣心が声を発する。


「が、学童野球の時は負けたけど...

こ、今回は僕らが絶対に...勝つ!!」


相変わらず吃ってる。

目の中にある闘志も変わらず燃えている。


「いいや!今回も俺らが勝つぜ!」

「い、いや!僕らが...!!」


言い合っていると夏鈴が口を開く


「結ちゃんも出るよね??」


その言葉に、一瞬静まり返る俺達。


結は少し後ろめたさを残した顔をしながら微笑み告げる


「出ないよ。ウチ今マネージャーやってるから」


夏鈴は少し黙り込んだ後、再び口を開く


「そっか...アタシ、ボーイズでも結ちゃんと試合出来るの楽しみにしてた。もったいないな...

ベンチから見てて。アタシが上手くなったこと。

そして狭山市(アタシたち)が勝つところ」


そう言い残し、2人は自分のバスへ帰っていった。

2人の背中が小さくなっていった所で俺は結の方へ

顔を向ける。結は少し寂しそうな顔をしていた。


「結...平気か??」

「え?うん。へーき。

それよりも明日、大変な試合になると思うよ。」

「え??」

「夏鈴ちゃんは中学通算3割を超える打者で

最速120km越えのピッチャー...」

「そうか。学童の時と同じくらい手がかかりそうだな」

「...」


結が少ししてからまた話し出す。


「34本」

「え?」

「剣心君の中学通算本塁打の数よ。」

「え?」

「中学通算打率.488。34本塁打。

一輝や藤君。鷹宮君達にも引けを取らない中学トップ層に肩を並べる打者よ」



波乱の春季全国大会が始まる。

ご視聴ありがとうございました!

明日も更新予定です!よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ