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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
中学正編
25/73

天王ボーイズ・藤大吾

「ひゃっほー!!」


岩から飛び降りた御手洗が川にザパァァーン!!と大きな音を立てる。


「御手洗!来週は試合だぞ!怪我でもしたらどうするつもりだ!!」


普段はメガネをつけている神崎が

ゴーグルをつけながら御手洗に注意する


「かてーこと言うなよ神崎!そんなんだから打席もガッチガチになんだぜ!おらぁ!」

「やめっ!!」


ザパァァーーン!!神崎の身体をガッチリ掴み、

ジャーマンスープレックスをする御手洗。


今日は7月上旬オフの日だ。

2年生だけで試合前のミーティングをしていたが

御手洗と白田が川に行きたいと言ったため急遽

川へ遊びに来た。


川に入る者、お菓子を食べる者、読書をする者。

まとまりは無く各々川を満喫していた。


川から少し離れた岩の所で

一輝は先週の事を思い出していた。



6日前、神宮。


「星くん...本当に申し訳ありませんでした!

君のお父さんと事故を起こして

死なせてしまったのは俺の親父なんだ!!

すいませんでした!!」

「藤...藤って...」


謝る藤と事件当時の映像が頭から離れずにいる

一輝。

一輝をどかして焦斗が割って入りながら

「なんで今なんだ?」と声を低くして聞く


「俺らは同じシードだが来週は試合をしている。

それにお前ら天王ボーイズとは準決勝には当たる

そんな時になぜそんなことを言いに来た?

一輝がどんな思いでここまで来たと思って...」

「や、やめろ焦斗!!

藤に言ってもしょうがないだろ!」


喧嘩腰に話す焦斗を一輝が静止する。


藤の横にいた泉は見ているだけだった。

きっと何かあった時のために来たのだろう。


「タイミングが悪かったのは...本当にその通りだ...でも見かけて直ぐに行かないといけないと思って...何も言わずここで試合なんて俺は...

俺は出来ないんだ...」

「ふ、藤くん...顔を...上げてくれ...

ここじゃ目立つ。」


俺は動揺しながらも藤に頭を上げるよう話す


藤クラスの選手が地べたに頭を擦り付けて謝る。

それはとても異常な事だし注目も集まる。


「もう...もう終わった事だからさ...良いんだよ!

俺らは過去に縛られないで正々堂々野球やるだけだよ...な?」


俺がそう言うと藤は頭を上げていたが

まだ怯えているようだった。


「戦うこともあるかもしれない。

グラウンドじゃ恨みっこなしでやろう...な?

昔の事とかぬきにしてさ。」



その後高島コーチと山城コーチが走って来て

あまりうろつくなと言われた。

多分...藤の事だろう。

正直どう言っていれば良かったかなんて

今でも分からない。

唐突だったし...許すとか許さないは藤大吾に言うことでもないと思っている。





場面は変わり再び川へ



俺が岩場で考え事をしていると

「一輝...大丈夫??」

と結がひょこっと顔を覗かせてきた。


「ん?うん。大丈夫大丈夫。」

結は少し不安そうな顔だ。


「藤くん...凄い思い詰めてたんでしょ?

でも一輝が気に病むことは無いから...」

「あぁ...大丈夫だよ」

「また...一人で抱え込まないで?

いつでも話してよね?」


不安そうな結を見て俺は続ける


「そうだな...今はみんな居るしな!」

「うん!...来週、頑張ろうね!」

「おう!」


「おーーい星ー!何やってんだよ早く来いよ!」

御手洗が大きな声で呼んできた。


おれはバッと立ち上がり、結を抱き抱えた。

「きゃっ?!なに?!」


そのまま岩から川へ一緒に飛び込んだ。

川から顔を出した結にめちゃくちゃキレられた。




7月の下旬。AM10:30。

いよいよ全国大会初戦が始まった。

俺らはシードで2回戦からだ。

初戦とはいえ相手は全国から集まった精鋭達。

初戦の前桜ボーイズは何とか勝ったが、それでも

3-1と接戦だ。


その日はそのまま3回戦、ダブルヘッダーだった。

ここも勝つが最終回に一点取っての辛勝だ。

帰り際、他球場の試合を見ていると藤がいた。

特大のホームランを打ってベースを回っていたがその顔に、笑みはなかった。


そして8/3準決勝の日。


相手は最強の大阪天王ボーイズ。

藤大吾のいるチーム。


前日に日野さんが70球投げた事もあり

ボーイズリーグ規定の120球を超えそうな為

先発は焦斗だ。


1.御手洗 ショート

2.山下 レフト

3.星 キャッチャー

4.鎌田 ファースト

5.島崎 ライト

6.柴田 サード

7.武田 セカンド

8.香山 センター

9.天野 ピッチャー


全国制覇への思い。

過去の因縁。

全てを背負い、決勝進出を賭けた戦いが始まる...

ご視聴ありがとうございました!

明日も更新予定です!

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