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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
中学2年生編
2/28

一等星②

「一輝!」


一輝に、声をかけたのは焦斗と

小学生野球のチームメイトだった御手洗奏汰。

小柄だがパンチ力のある打撃をする攻撃型遊撃手。

170後半の焦斗と並ぶと小学生と高校生くらいに見える。


「や〜っと戻ってきたか〜。お前のいないチームは

うるさくは無いけど退屈だったわ〜」

からかい気味に言う御手洗に、焦斗が言う。


「こいつ一輝がいなくて入団してからめっちゃ俺に話しかけて来てきたんだよ。今日から交代でヨロ。」

「そうだったのかよ。

お前はツンツンデレデレだなぁ」(ニヤニヤ)

ムカつく顔でからかい返す一輝。

「んなわけねぇだろ!バカ言うな面長イケメン!

ニヤついてんじゃねぇ野球バカ!」


ニヤニヤする2人を軽くあしらいながら続ける。

「んなことより一輝、

お前先輩たちからだいぶ目つけられてんな〜」

「あ〜まぁいきなり入団した奴がいきなり一軍とか俺でも疑問に思うもん」

「まぁ先輩達は一輝の実力あんま知らないから無理もないだろ。これから見せていけばいいんだよ。」


そういう焦斗に御手洗は顔を向ける


「天野、お前こそ今年は投げれるのか?

肘の状態、ぶっちゃけどうなんだ?」

「もう完全に回復してる。今から100球投げても

明日も投げれる。」


根拠なく話す焦斗。

「そうか。まぁいいや。一輝、2年の仕事教えるから...」

その時、ボールが飛んでくる。

パシっ。一輝がそのボールを掴む。


「おいコラ2年坊主ども。何ぺちゃくちゃ話してんだよ。整備終わったんか?お?」

「...」


先輩風を吹かしているのがエース日野。

隣にいる無口な男が正捕手の多田。


「なぁ、御手洗。2年でレギュラーなのがそんなに偉いのか?天野、野球してねーやつが食っちゃべってていいんか?新人、もう入団してんだからお客様じゃねーんだよ。テキパキやれよ?!おん!?」

「...」


偉そうな態度に御手洗が言い返す。

「すいません、日野さん。でも整備も終わったので

これから星に2年の仕事を教えるところです。」

「口答えすんじゃねぇよぉ!デケーツラでグランドで話してんじゃねぇーってんだよ。」


明らかに敵意むき出しの日野に対し、御手洗も熱くなる。

「分かりました。じゃーこのボール片付けるんで行きますね。」


焦斗が落ち着いてそう話すと

「おーそうしろそうしろ。どーせ投げれないんだから球拾い位はちゃんとやってくれや」


どんどん加熱する日野にイライラする御手洗と焦斗。

その時、

「日野さん。すいませんでした。これは僕が片付けるので日野さんは練習に戻って頂いて大丈夫です!」


一輝が遮るように話す。

だがそんな一輝を見て、話を終わらせる態度が気に入らなかった日野が続ける。


「お前、2年くらい野球から身を引いてたらしいじゃねぇか。そんな奴がうちの練習について来れんのか?なんでも親父が死んでから引きこもってたそうじゃねぇか」

「!」

「てめぇ!いい加減にしろよ!!」


焦斗と御手洗が日野の胸ぐらを掴みながら

怒鳴る。

これには日野も一瞬驚いたような顔を見せるが、直ぐにニヤケヅラになり言葉を放つ。


「全国大会優勝経験者だかなんだか知らねーが、所詮小学生レベルだろ。そんな奴がいきなり一軍とか納得できねーんだよ。」

「焦斗、御手洗。もういいよ。」

「良くねぇよ!何も知らねー奴が知ったこと言うのが俺は1番許せねぇんだよ!」

「日野さん。あんたそんなに一輝の実力を信じられねーなら、練習終わりに勝負すればいいんじゃないですか?なんなら俺が投げたっていいですよ。」


殺意の籠った目で言う御手洗と焦斗。

日野は相変わらずのニヤケヅラで返す。


「おぉ。いいぜ。星、おめー練習終わり天野と第2グラウンドに来い。あー御手洗も球拾いで来いよ。俺と多田のボール拾いにな。」



「今日はここまでだ!自主練習する者は

第2グラウンドか室内練習場を使うように!

ダウンも忘れるなよ!以上。解散!」


コーチの高島がそう言い、グラウンドを離れる。




-第2グラウンド-


練習終わりの1年生がざわついている。

3年のエース日野と正捕手の多田がキャッチボールを

している。


「もしかして日野さんの投球練習みれる?!」

「多田さんデケェ〜。キャッチング柔らかいし投げやすそう〜。」


1年生が話していると、一人の1年生が口を開く。



「あのサークルでバット振ってる人誰だ??」

一同の視線がその男に注目される。

身長は170前後、中学生ではやや高い身長のその男

がバットを振る。

とても170cm前後それも中学生が出す音では無い。


「ほぉ〜、中々いいスイングするじゃねぇか。

2年坊主にしてはな。」


「日野さん。胸を借ります。よろしくお願いします」

「やっぱ鼻につくなお前。中学のレベルを教えてやる。3打席勝負だ。」


深深と頭を下げる一輝に日野は言う。

一輝が打席に立つと同時に、焦斗と御手洗が外野へ守りに入る。


「おいお前ら、外野じゃなくて内野を守れや。

それとも俺が打たれると思ってんのか??」


イライラが募る日野を無視し腰を落とすふたり。


「チッ。舐めたガキどもだ。現実見せてやるよ」


そう言い振りかぶる日野、右腕から放たれるボール、

「「ズバン!!!!」」

120後半は出ているであろうストレートが、

ホームベースの真上アウトコースいっぱいに決まった。そしてそのボールをガッチリ掴むミット。


「は、速ぇ!!!」

「何km出てんだ?!」

「これがエースのボール!!」

(身体が反応していない。手が出なかったようには見えないが、一球様子を見たか??)


多田がそう思っているのを感じ取り、日野が口を開く。

「チッ。嫌な見逃し方しやがって。完璧に見送ってたな。」


(おぉ〜、すげー球だ...一球見ようとしたけどビタビタに放ってきた。これが桑山のエースの球か...)


2球目。

先程より速いボールが、半個分外に行く。

球をもう一度見逃す一輝。

取られてもおかしくないコースだが、日野は

「ボールだな。1-1だ。」と冷静に言う。


「どうした全国制覇のキャプテンよぉ。

ビビって手が出ねーかぁ?!外に出なかったから

バットの振り方も忘れたんか?!」


その発言に明らかに怪訝な顔をする外野手が2人。

バッターボックスにいる一輝は目を瞑り、2年前の

事を思い出す....















ご視聴ありがとうございました!

次回、過去回想あります!


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