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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
中学2年生編
17/42

合宿⑧

「4回5-1だが今の守りで流れはこっちにある。先頭は香山からだな。初球から強く振っていけ!」

「はい!」


円陣を組んだ後、焦斗が話しかけてきた。


「一輝...悪かっ...」

「それは後だ!取り敢えずこの回少しでも天才縮めるぞ!!香山さんの後お前だろ!思いっきり振ってけよ!」

「あぁ!」


いい顔になってた。もう平気だろう。


キィーン!

グラウンドに顔を向けると香山さんが右中間を割る打球を打った。


「3つ行けるぞ!!」

3塁コーチャーとベンチ全員が声を出して3塁へ促す。

パシッ! ライトの毛利が取る。

グァッ... 大きく振りかぶり

ビッ!! とてつもない送球だ。

バシッ!! 3塁へのストライク返球が香山さんの三塁打を防いだ。

「ここに飛ぶ限り長打はねぇよ」

得意げな顔をした毛利がそう呟く。


次の打者は焦斗だ。小学生の時からバッティングセンスはあったし期待が出来る。

スッ...ビッ! ブォォン!!

らしくない大きな空振りをしていた。完全に狙っている。それを見て高島コーチがサインを出し、焦斗は少しムッとしたが綺麗に送りバントを決めた。


「ナイスバント!狙いすぎだろ(笑)」

「また自分本位なプレーするところだった」

しゅんとしていた焦斗に高島コーチが「それでいいんだ」と励ましていた。


1番の御手洗に戻る。初球は大きく外れたボール球だ。

点差はあれどやはりスクイズを警戒していたのか、

フォアボールで出塁、すぐに盗塁し1アウト2.3塁だ。

2番の武田さんに変わり、代打摩耶と告げられた。


「摩耶ー!!!楽にいけー!ホームラン狙えー!」

「そういうのがプレッシャーになるのよ!座ってなさい!」

「はい...」

応援していただけなのに結衣に怒られてしまった。


ビッ! パァン!

御手洗の時とは違く、初球からストライクを取りに来た。コーチがサインを出し、摩耶は鍔を触る。

投手が足を上げた瞬間、香山さんがスタートを切る。

摩耶がバントの構えをする。

タイミングがどちらも早い!

投手は軌道を変え下に叩きつけた。

瞬間、摩耶はバットを引く。香山さんも走り出すフリだった。しかし、キャッチャーは慌てて捕球しようとしたが外れすぎたショートバウンドに対応できず後逸。そのまま香山さんがホームを踏み1点を返す!

御手洗も3塁へ到達。


「香山さんナイスラン!!」

「な、ナイスランです!」

「おぉ!天野もナイスバントだったぞ!!」


カァーン!! 摩耶が打った球は上がっていたが逆方向に行き、毛利が居るライトへ。定位置だ!

「「タッチアップ!!!」」


パシッ!! ダッ!!!

毛利の肩VS御手洗の足!

ノーバウンドで帰った球はストライクボールだ。

際どいタイミングだったが…捕手が捕球ミスで球がこぼれていた。


「セーフ!セーフセーフ!!」

審判がコールする。

「ナイスラン御手洗!!」

「摩耶最低限おっけー!!」

「こぼれて無くてもセーフだったがな!」


ドヤ顔をしている御手洗の頭を叩きながら山下さんが

「ナイスラン」と頭をわしゃわしゃしていた。


「ナイスラン御手洗!!」

「おぉよ!いつも通りだがなぁ!」

そう言いながらハイタッチする。焦斗ともしていた。


キィーーーーン!! ドン!!!

山下さんの打った打球はレフトフェンにあたるホームランとなった。

ゆっくりとベースを周りながら山下さんが帰ってきた。

「続けよぉ。鎌田ァ。」

「フン!当たり前だ」

カァーーーーン! 鎌田さんの打った打球はライトへ

あ、詰まった。

ネクストにいた俺はそう思ったが...


「詰まった音したなぁ〜。まぁ関係ねぇか」

ドン!!毛利が見上げ打球はライト上段へ突き刺さった。

2者連続の同点ホームランだ!


「ナ、ナイスバッティングです!!」

「おう!俺と山下が打ったからって力むなよ!」

「はい!」


ベンチでわちゃわちゃしていたが俺はバッターボックスに入る。

(よぉし!俺も...)

コォーン! 力みすぎたスイングはカーブをバットの先っぽに当て、ピッチャーゴロになり攻守交替になった。




ご視聴ありがとうございました!

明日も投稿予定ですのでよろしくお願いします!!

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