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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
中学2年生編
11/42

合宿②

5/1 AM06:00

桑山ボーイズグラウンド。

駐車場に4台のバスが止まっている。

1年生〜3年生が横6列10人にビシッと並んでいる。


「本日より約4日間、よろしくお願いします!

気をつけ!例!!」

「「お願いします!!!」」

「よろしくお願いします〜。」


主将の鎌田が大きな声で挨拶をすると、

年配の運転手が穏やかに挨拶を返す。


「1年生は1.2号車。2年生は3号車。3年生は4号車だ

各自荷物をバスに積んで速やかに乗車していけ!

3年は鎌田。2年は白田が点呼を取れ!」

「「はい!!!」」


高島の指示に全員が声を合わせる。


「いやぁ〜。今年は監督コーチいないから

バスが快適だぜぇ〜。」

「お前去年騒がしくて高島コーチの隣だったもんな。」


御手洗と焦斗がバスの後方でわちゃわちゃしている。


「あいつらの漫才聞いてるとこの後の地獄への

緊張が少し和むな〜。」

「そ、そんなにやばいのかよ。」

「白田。あんまり星をビビらせるな。

気持ちで負けてちゃ勝てるもんも勝てん!」

「なんの勝負だよ!がははは」


神崎が「決まった」みたいなドヤ顔をしたところで

白田が笑いながらツッこんだ。


「目的地まで2時間あるとはいえ、あの二人元気よね。遠足行く子供みたい。」

結が呆れた顔でそう話す。


「そうだな。...てかなんでお前こっちなんだよ。

監督コーチ達の方じゃないのかよ。」

「ウチがどこに座ろうが関係ないでしょ!」

(あぁ...こいつ1年生と話せないから...)


バスを走らせること2時間。バスが止まった。


「やーーっと着いたかー!ん?宿舎はどこだ?」

「向こう。」


焦斗が指を指す。

しかしその先はただの山だった。


「?寝ぼけてんの?山しかねーぞ。グラウンドも無いし。」

「そうだな。ここから行くんだよ。」

「え?あ、うわぁ...」


俺は察した。漫画で見た事あるよ。走るんでしょ。


「はい!じゃーみんなこれもって!」

結が大きな声で2年生を呼ぶ。

リュックだ。


「なにこれ?んぉ?!」

重かった。俺のリュックじゃなかった。倍以上重い。


「ほんとに何これ?!」

「20kg砂リュック!はい。背負って位置について〜」

「え?!ちょっま...」


俺だけじゃなく去年合宿を乗り越えた同級生達も

おどろいていた


「よーいドン!!道は20kg背負って20kmランだよ!12:00までに帰れなかったら遅れた時間×10分白米+1だから〜!」


地獄のスタートを切った。


今週は2本投稿になると思います。

是非宜しくお願いします!

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