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ダイヤモンドスター  作者: オカピ
中学2年生編
10/42

合宿

「ストライクバッターアウト!集合!」

審判の掛け声で両チームがホームへ集合する。


「15-0で桑山ボーイズ。礼!」

「「ありがとうございました!!」」


挨拶を終えた瞬間、ベンチ裏から桑山ボーイズの

二軍以下の選手たちがトンボを持って走り出した。

一軍の選手たちはベンチ前に集まっている。

コーチの高島が全員に声をかける。


「とりあえずおつかれ。今日の勝ちは

次回の大会へ繋がる良い勝ち方だと思う。」


高島コーチが今日の感想を言い終えた後、

松井監督が一言。


「今日瀬田ボーイズには勝ったが、夏に当たった時

同じ結果になるとは思うなよ。

試合は試合でもあくまで練習試合だ。

だが俺らは同じ結果を出せるようにこれからも練習

をしていくぞ。合宿に向けて各自猛進する事。」

「「はい!!ありがとうございました!!」」



監督の挨拶の後。焦斗とクールダウンをしている時、

「おい。」と、喜多が声をかけてきた。


「あ、喜多。」

「お前、なんで去年と今年の春試合出てなかったんだよ。」

「...親父がさ。中学入る前に死んじまったんだよ。

それでちょっとあってな。入る時期が遅れちまったんだ。」


俺が話すと、喜多は最初びっくりしたような、

焦ったような顔をしていた。だがすぐ顔を戻し続ける。


「そうなのか。その...トイレの時は悪かったな。」

「いいよ。中学入るの遅れたのは俺自身の問題でも

あったんだから。俺がもう少し強ければこんな遅くもならなかったし...」


少し申し訳なさそうな顔をした後、喜多は口を開く。


「そー...なんだな。うん。わかったよ。

今日はお前らに負けたけど夏は絶対俺らが上がる。

それまでお前らも練習サボんなよ。」

「おう!またな!」


喜多と話し終えたあと、チーム全体のダウンを終えた。


そして合宿?そう思いながらも俺の初試合も終えた。




「気をつけ!礼ぃ!!!」

「「ありがとうございました!!!」」


グラウンドに一礼、監督コーチへ一礼、保護者へ一礼を終え、その日は解散した。

グラウンドからの帰り道、焦斗と結に質問する。


「なぁ、合宿ってなんだ?」

「そのまんまよ。5月にやる夏の合宿。」

「いやそれはわかるけど、どこに何しに行くんだよ」

「山梨に1日目練習、2日目試合、3日目も試合

最終日練習の3泊4日。」

「3泊4日かぁ〜。夏の予選って6月だっけ?」

「うん。5月後半に抽選だからその合宿で背番号も

決まるよ」

「いやそれ1番大事じゃねぇーか!!」



金曜日。キーンコーンカーンコーンと学校の予鈴が鳴る。


「よーう。星」

「!おぉ。ええっとぉー。」

「いや白田と神崎だよ!同じチームの!」

「ああ。俺人の顔と名前覚えんの苦手なんだよな。」

「いや知らねーよ...そんな事より来週の合宿、

参加できそうなん?」

「おう。行けるぞ。」

「そっか。良かった良かった。俺ら2年は3学年で1番少ないからな。合宿くらい楽しみたい。」


白田がそういうと、神崎が口を開く。


「合宿で楽しめるかよ。去年忘れたんか。」

「去年?なんかあったのか?」

「お前は去年居なかったからな!

去年の合宿キツすぎて俺らの代のヤツら10人辞めたんだぜ!」

「は?そんなに辞めたん?てかそんなに居たのかよ。」

「例年通りらしいぜ。1年はそこで篩にかけられるらしいぜ。」

「ま、まじかよ...」


少しの不安と緊張、ワクワクを抱き

合宿へと挑む。

ご視聴ありがとうございました!

活動報告でも触れましたが、前回から

読者様からリアクションを頂きました!

励みになりました!!

これからも頑張って行くので、是非引き続き見て頂けると幸いです!!

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