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とある職場の一年半  作者: やゐゆゑよ
8/16

5月 安倍

今年も無事に毎年恒例の年度越えのバタバタが終わった。

年度末・年度始めって毎年あって同じ事をやっているはずなんだけど、なぜか毎年予想もつかないトラブルが起きる。それをクリアしながらやらなくてはならないことを順序よくこなしていかなきゃいけない。気をつかうよね。

この4月には支社から千原係長が転任してきた。どんな人かわからないながらも一緒にバタバタ働いた。

無事完了するとちょっと手が空いて、そういえば亜美ちゃんが来てない。という話になった。

でも席もないよね。と誰かが気がついた。

安田さん何か聞いてない?と聞かれた。

確かに会社で亜美ちゃんと一番仲がいいのはあたしだと思うけど、別に何も聞いてない。

連絡は来てないけど、出産前に聞いた時は保育所が確保できたら出勤するとは言ってた。来ないってことは保育所は落ちたんじゃないかな。と言った。

なぜか場の空気が緩んだ。

そうだよね、ゼロ歳児みてくれるとこって少ないものね。

保育所って母子家庭が優先されるって聞いたことあるよ。

母子家庭優先って表現じゃなくて点数制っていうのがあるのよ、片親だと加点されるの。他にもすでに働いていたら加点、正社員だと加点、兄弟がいて上の子と同じ保育園に入れたかったら加点っていうふうに点数が積まれていって、多い人が優先。

おお、公平にしようと思ってものすごく工夫をしてきた感じがすごいですね。

点数か…。成績っぽいね。保育所はいるってそんな風なの?


あたしは黙っていたけど、あたしも自分の育休の時も同じシステムだった。

多分その時も会社で点数とかの話したはずなんだけどな。その時から会社にいる人も結構いるんだけど、なんでみんな初めて聞いたみたいな顔で聞いているんだろう?




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