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さわらない

作者: まさや

タッチできないだけのただの壁があります

そこには沢山の名前と主張が記されています

それを書いた人物は、

書いた後に全員死にました

嘘です

全ての人がなんてありません

アインシュタインが舌を出したのは

やれと言われたからでしょうか

わかりません

偉人が名言を吐くのは義務でしょうか

いいえ、趣向です


こんな文句が書いた紙が

息子の引き出しの中にあった

僕は涙が出てきた

なぜかって

気持ちが悪いから

直すにも直せない

かといって心配になる

とはいえ青春だし

本を読めば学者が語る思春期の健全性

あぁ

大人になると言い訳ができるんだよ

君が今感じている檻は

言い訳を上書けない言い訳があらかじめ用意されているからだと思うんだ

例えば友情とか

それは作られた贅沢品でして

ビールを飲めば泡のように消えてしまう目に沁みる骨董ものであります

あぁそして

僕も君に似ています

なぜなら

そんな文句が届かない安心感こそが

秘密が

愛に変わる時に

暇という贅沢品に勝った気がするから

そして

そんな話を永遠にすることができないことを

まざまざとみた僕の言い訳は

今日部長に怒られた

そして君の引き出しをあけた

君は鍵のついた引き出しがあるのに

鍵のついていない引き出しにそれを入れていた

そしてそれを見て

気持ちが悪かった

それは僕だ













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