午前5時50分
深いようで浅い身勝手な詩です
・・・それは見ることしかできなかった。
・・ここはどこだろうか。
暗い、暗闇に落ちていく。瞼を感じないほどに暗い。外の明かりが届かないここは。
背中に感じる違和感で私は私の輪郭をとらえた。浮かび上がる理想の私。未来に突き進む偶像。
私が私と望むその形は徐々に形を崩した。雨上がりの干上がった水溜に残るアメンボのような。
蒼からみたそれはいびつだった。
やがて闇がそれを隠したとき私は光を感じた。光を目指した私は天を知った。
私はようやく感じた。ふかく深く沈んでいく私は同時に光を知覚した。私はその時ようやく私のすべてを知った。目をそらした私に、それは的確に今の私をとらえた。
深まる暗闇と光。東に進む旅人はいつ暗闇に追いつくのだろうか。
あとがきまで読んで下さりありがとうございます。
数ある作品の中から見つけていただき感謝します。
考えが深まるような場所、時間、感情を共有できればうれしいです。
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