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集まった人達の挨拶会を催しました



 従業員さん達が全員そろった事で、多くの人が大広間に集まっている。

 屋敷の使用人さんによって、俺が雇った従業員さん、クレアが雇った従業員さん、公爵家の関係者、ランジ村からの人達などが、それぞれわけられて椅子に座っていた。

 公爵家の関係者席には既にマリエッタさんもいて、セバスチャンさんやティルラちゃんとも話しているから、クレアも言っていたけど寝坊しているのはエッケンハルトさんとエルケリッヒさんだけのようだ。


 二人共、毎日の事だけど朝食が終わっても寝ているからなぁ。

 とはいえ、今日こうして挨拶会をするというのは知っているので、そろそろ……。


「待たせたな。うむ、集まっているようだ」

「お主はそういう入り方しかできんのか? ふむ、タクミ殿、クレア達も待たせてしまったようだな」

「大旦那様方は、こちらへ」

「うむ」

「あぁ」


 考えているうちに、入り口の扉を大きく開け放ってエッケンハルトさんとエルケリッヒさんが登場。

 一部の、まだこの屋敷に来て日が浅い従業員さんや、ランジ村の人達の間で緊張が走った。

 まぁ、現公爵家当主様と、先代の当主様だから慣れていない人は緊張するのも仕方ないか。

 ともあれ、これで全員揃ったようだな。


「ワフ」

「あぁ、レオも、それからリーザとシェリー、リルルもいるな。よしよし」

「ガウゥ」

「キャーウ!」


 従業員さんの所で、一緒にいる子供達とじゃれ合っていたレオが、俺のところにきて鳴く、

 レオと一緒に、リーザとシェリ―、それからリルルもいた。

 レオとリーザはともかくとして、リルルとシェリーには役割がある……というか、クレア側で活躍してもらう予定だから、同席してもらう。

 他にも、直接の関わりがないけど協力者として、ユートさんやルグレッタさんもいる。


「それじゃ、そろそろかな?」


 と、集まった皆に視線を向けた時、ちょうどよくライラさんとアルフレットさんが俺の横に、ヴァレットさんとエルミーネさんがクレアの横に付いた。


「では、旦那様」

「わかりました」


 エッケンハルトさんもいるので、本来は主様という呼び方なんだが、この挨拶会の間だけは主導が俺という事になっているのもあって、旦那様と呼ばれる。

 ともかくライラさんとアルフレットさんに促されて、クレアやヴァレットさん、エルミーネさんを後ろに連れて、集まった皆の前に。


「……えっと」


 自己紹介の場なので、堅苦しくする必要はなくてフランクに行けばいい……はずなんだけど、やっぱりこうして皆の前に立つと緊張するし、体が硬くなる。

 まず皆に言おう、と考えていた事なども頭から抜けてしまった。

 注目を浴びて、どうしようと背中を冷たい汗が滲み出始めたと思った瞬間、隣から暖かい雰囲気と共にそっと手を包み込まれた。


「タクミさん、私がいるので大丈夫ですよ」

「うん、ありがとう。んん! お集まりの皆さん……」


 俺のトラウマの話を覚えていたんだろう、そっとクレアの手に包み込まれた俺の手と、柔らかい微笑み、それから隣にいてくれる心強さで、持ち直す事ができた。

 滲み出た冷や汗をひっこめる事はできないけど、ひとまず真っ白になりかけていた頭の中も落ち着き、咳ばらいをしてから話し始める。

 最初は俺やクレア、それにそれぞれの執事長になったアルフレットさんとヴァレットさん、メイド長になったライラさんとエルミーネさんの紹介と簡単な挨拶。

 そこから、公爵家から当主であるエッケンハルトさんを代表に、エルケリッヒさんやマリエッタさん、ティルラちゃんの紹介を済ませる。


 続いて、屋敷で働く使用人さんと、公爵家の使用人さん達を順番に紹介。

 俺が雇った使用人さんは執事として、アルフレットさん、ウィンフィールドさん、キースさん、ヴォルターさん。

 メイドとしてライラさん、ゲルダさん、ジェーンさん、チタさんの計八人だ。

 ヴォルターさんはちょっと特殊で、使用人としてではないんだけどとりあえずの名目としてそうなった。


 ちなみに、俺が雇う使用人さんの候補にいた、アロシャイスさん、シルベールさん、エミーリアさん、シャロルさんの四人は、ティルラちゃんのいる別邸での使用人となる。

 アロシャイスさんは、ティルラちゃんとスラム縮小に意気込みを持っているし、シャロルさんはフェンリルやラーレのお世話を楽しんでやっているようだ。

 それから屋敷と薬草園、両方の経理を担うキースさんのように、薬草畑とも重なる人もいるけど、まずは使用人としての紹介だ。

 それが終わったら、薬草園関係者……まずは俺が雇った従業員さんの紹介に移る。

 

「役職なども、簡易的に付けてあります。あまり馴染みはないかもしれませんが……えっと、まずは畑に関する部署、つまり薬草を栽培するため直接畑を耕したり、薬草を育てる人達の事ですね。その部署のトップとして部長のペータさん。それから、係長のフォイゲさんとウラさんです」


 俺の紹介に、椅子から立ち上がって周囲に頭を下げるペータさん達。

 ペータさんは年齢もあるのか、慣れているのとはまた違った意味でそつなくこなしているけど、フォイゲさんとウラさんは緊張しきりだ。

 大勢の注目が集まっている事と、エッケンハルトさん達公爵家の人も見ているから仕方ないか……多分これから先紹介する人も、同じような感じだろう。

 ちなみに、ペータさんは最初係長と考えていたけど、部署としたので部長。


 その下に付く、後継者的な扱いのフォイゲさんとウラさんは係長ってところだ。

 特に、何々係とかはないので、あくまで便宜上俺がそう呼んでいるだけだ。

 まぁ役職ごとに、給金に手当はつくが……責任が重い立場になるにつれて、給金が上がるのは当然の事だな。

 ちなみにフォイゲさん三番さんで、ウラさんは四番さんという、ラクトスで面談をしたときの通称番号があったりするが、もちろんそちらではもう呼ばないだろう。


「フォイゲ係長、部下になるのは……ガラグリオさん、ユケさん、ルテインさん、スタールさん、チョレフさん、リッポさん、アルフェスさん、ジナーゼンさん、リゲッサルトさん、カイ君の九人です」


 俺の言葉に、それぞれの人達が立ち上がってペータさん達と同じように、周囲へ頭を下げる。

 屋敷や公爵家の使用人さん同様、男性は男性の下に、女性は女性の下にと考えたので、今紹介した人達は全員男性だ。

 次いで、女性の紹介だな――。




タクミとクレアが雇った人員を紹介するのターンになります。

基本的には名前を出すだけで、キャラとしての細かな部分は今後出番があった時となります。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

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