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異世界転移したら飼っていた犬が最強になりました~最強と言われるシルバーフェンリルと俺がギフトで異世界暮らしを始めたら~【Web版】  作者: 龍央


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1114/1999

雇う人達の給金についても相談しました



 王家と聞いてキースさんは納得し、ライラさんは俺の言葉に頷いた。

 ユートさん、長く偉い立場だったのに、ランジ村で話した限りでは随分と庶民派な感じだったからなぁ。

 通常、王家の人や公爵様を迎えて歓待するなんて、貴族同士くらいでしかないからなぁ……その場合は、給金を増やすのではなく、多くの人数で分担して準備やもてなしをするんだろうけど。

 人数をすぐに増やせないだろうから、給金を上げて頑張ってもらうしかない。


 お金で解決と言えば、聞こえは悪いかもしれないけども。

 いっその事、使用人候補の人達全員を雇っておいた方が良かったかもしれない……。

 ま、まぁ、今更考えたところで決定したものは仕方ない。

 それに、全員となると合計したら払う給金は増えるし、屋敷にも残さないといけなかっただろうしなぁ……クレアも何人かランジ村に連れて行くとなれば、今度はティルラちゃんの残る屋敷の使用人が足りなくなってしまうから。


「では、タクミ様の考え通りで予定しておきます」

「はい、よろしくお願いします。あとは……使用人さん以外にも雇う人の給金ですね」


 使用人さんの給金を暫定的に決め、薬草畑などで働いてもらう人達の給金。

 こちらは、成人していない子供がいる場合には子供手当、ランジ村にある家に住むのであれば住居手当などなど、細かな条件がそれぞれで違うので、使用人さん達程すんなりとは決められなかった。

 全ての準備が整うまでには決めておかないといけないけど、まずは誰を雇ってどうするかを決めないとな。

 使用人さんは決め終わったから、あとは皆で相談して選び、通達するだけだ。


「あ、デリアさんは決まっているから……リーザの家庭教師をやってもらうようになっているので、金貨四枚程度が妥当ですかね?」

「手当次第ですが、そのくらいかと」


 基本的には、税金を引いた後の金額で金貨一枚と銀貨七枚程度が通常の労働者給金の相場らしいから、そこに少しプラスして金貨二枚前後であとは手当次第で決定、とまでは決められた。

 ついでに、家庭教師を頼んでいるデリアさんの給金も考えたけど……金貨四枚とちょっと多めに言ったら、すんなりキースさんに受け入れられた。

 この世界、知識を持つ事は財産であり誰かに教えられる人はそれなりに重宝されるから、給金は高めに設定するらしい……俺が考えているのは読み書きを教えるくらいなんだけど、まぁいいか。

 ちなみに、もしデリアさんも畑の方などで働いたり、家庭教師以外の事でも働く場合には、さらにプラスする事になった。


「あとは……メイド長とかと同様に、管理してくれる人はさらに給金プラスで、複数の仕事を請け負ってくれるようなら、さらにですね」

「そうですね。働く日数は少なく、相場よりも高い給金ではありますが……やる事の内容などを考えると、よろしいかと思います」

「タクミ様の下で働くとなれば、外に漏らさない情報の扱いが増えるでしょうから、秘密を守らせるための給金でもありますね」

「えっと……秘密?」


 キースさんとライラさんが納得している様子だけど……いや、納得してくれる事はいいんだが、内容が少し気になった。

 俺としては、働き詰めでの肉体的に追い詰められる、さらに高いとは決して言えない給料で精神的にも追い詰められる……といった過去の経験から、働く日数や時間は余裕をもって、給料も高くして余裕を持たせよう、という考えが根底にある。

 一応、離職率を減らそうという目論見があったりはするけど……秘密に関する事とかは考えていなかった。


「タクミ様は、ギフトの持ち主です。信頼できる相手のみでしたらよいのですが、どこからどう広まるかわかりませんから」

「レオ様の事も含めて、タクミ様の事が大勢に知られたら、不届き者が出る可能性が高いと思われます。不要な争い、苦労などを避けるためにも必要かと存じます」

「あー、そうですね。ギフトの事はできるだけ知られない方がいいですね」


 そういえば、周囲に知ってくれている人が多いから忘れがちだけど、『雑草栽培』の事はあまり知られない方がいいんだった。

 教えても悪用しそうにない人との出会いが多いのも理由だけど、現状は公爵家の屋敷内で守られている状況だからな。

 薬師や薬草を扱う人の雇用は避けているのも、簡単に薬草を作れる事から反感を買ったり、利用されたりする可能性を考えての事だ。

 雇う人達には教えないといけない事ではあるし、それなりに広まるのは覚悟しているけど、誰かから狙われるのは勘弁だ。


 一応、備えとして剣の鍛錬はしているけど、使わないに越した事はない。

 秘匿情報、というと大袈裟な気もするが、それだけ珍しい能力だし利用価値があるって事だ……だからこその薬草畑だし。

 秘密を守ってもらうためにも、守秘義務を課す代わりに給金も増やすと考えれば自然か。


「それでは、給金に関して細かな部分はお任せください」


 まだ決められない部分も含めて、キースさんが請け負ってくれる……全部自分で決めなくても、任せる事ができるのは楽でいいなぁ。

 使用人さんを決めて真っ先に実感したのが、お金に関する事なのは微妙だけど


「はい。あ、そうだ。ニックの給金も上げてやらないと……」

「ニック……そういえば、ラクトスから薬草を運搬するために来ている者がいたのでしたか」

「基本的にラクトスのカレスさんに任せてはいますけど、一応俺の管轄というか、雇い主になっていますから」


 ニックに関しても決めなきゃいけなかった。

 まぁ、働き方に関してはカレスさんのお店で店員も兼任しているので、相談する必要があるけど。

 ただ少なくとも、薬草を運ぶならランジ村との往復になるわけだし、長距離移動になる事なども含めて給金を上げるのは当然だろう。


「でしたら、私にお任せください。いくつかの想定をしておきます」

「よろしくお願いします。ラクトスに行って、カレスさんも交えて相談したら、すぐに結果を伝えます」

「はい、畏まりました」


 ニックがどうするか……俺が決めてもいいんだけど、カレスさんも拘わる事だから一度相談しておきたい。

 本人の希望もあるかもしれないし。

 キースさんは、ある程度今後の想定をして考えてくれるようなので、そちらは任せる事にする。

 決まったら、すぐに伝えないとな――。




読んで下さった方、皆様に感謝を。


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■7巻書影■mclzc7335mw83zqpg1o41o7ggi3d_rj1_15y_1no_fpwq.jpg


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神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移


完結しました!
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~

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夫婦で異世界召喚されたので魔王の味方をしたら小さな女の子でした~身体強化(極限)と全魔法反射でのんびり魔界を満喫~


― 新着の感想 ―
[一言] 更新有り難う御座います。 おぅ……危うく(?)忘れるところだった……ニック氏。
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