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キミのくれたモノ  作者: 山路空太
14/53

14.ミスコン(女子の部)

「続いては女子の部だー」

 会場は再び静寂に包まれている。


「エントリーNo.1 元気いっぱい活発少女 夏海 蓮希さん」


なっちゃんは青木くん同様(いやもしかしたらそれ以上かもしれないが)人望がある。

運動神経もなかなかなものだ。

 また、熱狂的な蓮希ファンがいると聞いたこともある。

ミスコンに選ばれる程のルックスは持っていたが、それでも聞いた時は少し驚いた。

 隣人としても小学校からの付き合いとしても鼻が高かった。


「エントリーNo.2 小柄な美少女 吉岡 夏澄さん」


 こちらはまぁクラスの男子を見ていれば分かるが相当な人気者だろう。

半ば無理矢理させられているようなロミオ役も真面目に頑張っている努力家だ。

 運動神経は……そういえば体育はいつも見学していた。

まぁ元々あまり男女合同ではないのでたまたまだろうが。

つまりわからない。


「エントリーNo.3 女流剣士 若宮 薫 (わかみや かおる)さん」


 若宮 薫は百七十近い高身長で実家が剣道一家。

本人も小さい頃から剣道をしており男性よりも女性の方が人気があるとか。

自分よりも背が高く強い男性がタイプらしい。(なっちゃん情報)

 まぁでもタイプの男性なんてそう現れないような気がするが……


「エントリーNo.4 茶道部の座敷わらし 桜美(おうみ) (みお)さん」


 桜美 澪は和服が似合う学校一小さい女の子。

彼女の()てたお茶を飲むとちょっぴり幸運が訪れるのだとか。(なっちゃん情報)

 それで幸運と小さくて可愛らしいから座敷わらし……かな?

僕はそんなことを考えていた。

見ただけで御利益ないかな?と軽く拝んでおいた。


「エントリーNo.5 テニス部のプリンセス 朝比奈 姫華さん」


 姫華は中学の頃からモテモテであった。

ごく稀に見る天然さは可愛さを一層増していると言えるだろう。

まぁ自分の気持ちを隠すのはとても下手だ。

すぐに顔に出たりする。


「計五名が選ばれました。この中で一名がミスすみ高となります!」




 時は遡り、劇の役の振り分けの後。

青木くん、蓮希、夏澄の三人が担任の冬川先生に呼び出され職員室へと向かった後のこと。

 二年生生徒会執行部の役員の一人が教室へ入るなり、ミスコンの説明を始めた。

立候補と推薦などで選ばれた五名ずつの男女の名前が書かれていた。


 用紙には男女各一人ずつ名前を書き、候補者にバレないよう担任の先生に渡すよう伝えられた。

僕は迷わず男子の欄に蓮の名前を記入する。

 女子は迷いに迷ったが、優勝者の特権であるダンスの相手指名権の説明があったので姫華の名前を記入することにした。

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