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キミのくれたモノ  作者: 山路空太
13/53

13.ミスコン(男子の部)

 大成功の余韻に浸る時間は無く、この後ミスターすみ高及びミスすみ高を決める会場も体育館なので一斉に片付けと準備に取り掛かる。

 他クラスの人達の手も借りつつ急ぎ足であっという間に片付けと準備を終える。


 そして瞬く間にミスコンが幕を開けた。


「只今より、ミスターすみ高、ミスすみ高を決めるミスコンを始めたいと思いまーす。盛り上がっていこー」


 司会の言葉に会場はドンと盛り上がる。


「まずは男子の部からいくぞー」


 会場はさっきまでが嘘のように静まる。

皆がまだかまだかお司会の次の言葉を待っていた。


「エントリーNo.1 みんなのリーダー 青木 公孝くん」


 堂々とした立ち居振る舞いで女子から歓声が上がる。おそらく低い身長を大きく見せる為でもあるだろう。背筋をピンと伸ばし、胸を張って歩いてくる。

 紹介の通りリーダーシップがあり人望もかなりある。

次期生徒会長とも噂される程に。


「エントリーNo.2 野球部次期主将 坂下(さかした) 健斗(けんと)くん」


坂下 健斗は暑苦しい野球部をまとめる次期主将候補。

ショートの守りには定評があり、ルックスも頭も良い完璧人間。

 ただかなり熱血なのでインドア派の人は少し苦手意識がある……かもしれない。

また、身長が低いというコンプレックスを持ち、女子からはカッコイイよりも可愛いという声が多い。(なっちゃん情報)


「けんとー」

という他の野球部員の暑苦しい声があちこちから飛び交う。

 恥ずかしそうに顔を手で覆い、やれやれという感じだった。

流石に僕も同情する。


「エントリーNo.3 テニス部のプリンス 相馬(そうま) 俊輔(しゅんすけ)くん」


 相馬 俊輔は姫華と共にテニス部の王子王女と称されるイケメン。

姫華に告白して振られたことがあるとかないとか。

真実は本人たちしか知らない。

 テニスは高校から始めたらしいが今では部内でもトップクラス。

百八十ニセンチの高身長から放たれるサーブはかなりのものである。(なっちゃん情報)


「エントリーNo.4 菫の韋駄天(いだてん) 速水(はやみ) 飛鳥(あすか)くん」


 速水 飛鳥は短距離の選手で実力は県でも五本の指に入るらしい。

高身長で百八十九センチもある。

 優しいが少し天然、コミュ力抜群のイケメンだ。(なっちゃん情報)

ちなみに蓮希は告白されたことがあるらしい。

断ったそうだが……


「エントリーNo.5 蹴球部エース 空閑 蓮くん」


 蓮はまぁ学力はあまりだがスポーツは基本出来る。

おそらく今回の大本命といったところだろう。

贔屓目に見なくても。

コミュ力抜群で優しい性格の持ち主だ。

個人的には是非とも優勝してもらいたい。


「計五名が選ばれました。この中で一名がミスターすみ高となります。まずはこの五名に盛大な拍手を送りましょう」


 割れんばかりの拍手の中、色んなところから推しの名前が飛び交う。

会場は大盛り上がりだった。


「男子の部の結果は女子の部と一緒に行うので、五名は一旦舞台裏で待機をお願いします」


 五人が舞台裏に戻って行くのに比例して周りの声も小さくなっていった。

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