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就寝前の星に纏わる物語  作者: カモメ
3/3

ポラリス

就寝前の星に纏わる物語

三部作はこれにて終了です。


最後の黒板に書き記した言葉は

あなたの為のことばです。

どうぞ…


お楽しみ下さい。

昨日の照幸が言った通り…今朝も黒板に書いてあった。

あまり聞き慣れない言葉に。

絵里は携帯で調べて見た。それは…理解できたのだが…

何故それなのか?

が判らない。


どうせ夜にならないと教えてくれないのだろうけど。


少しずつ、

照幸との距離が縮まって居る事に気づいた。


月の時はベンチに座り優しく

手を合わせてきた。


昨日の星の時は…

一番星を肩を抱かれながら二人で眺めた。…


そうすると?…



今夜は…

どうなるの?…


朝から絵里は頬が赤らむ…


胸のトキメキを抑えつける様に…

手を当てて心を鎮める。


放課後…


今夜の照幸との

デートの事が頭から離れない。…


絵里は落ち着かない心のまま。

ココアの用意をして窓際で、照幸の現れる。その姿を待った。


やはり…すっかり。日が落ちて、絵里の居る窓からも、星達が、瞬いて見える。…


そろそろ、

息も白くなる頃



照幸はやってきた。


絵里はココアを入れて、照幸に差し出した。


『良い香りだ。

そして、美味しい…体も暖まったから。

公園に行こう。と


絵里の手を取り、

歩いて行く。





今夜もベンチに二人だけの一時。…


照幸の左手が…

絵里の肩をだきよせた。



『絵里…あの…

星を見てごらん』


と人差し指でその星を指差す。




『あの星は…

今日の黒板に書いたのは…あの


ポラリスは

決してその場を動かない。…


全ての正座は

ポラリスを中心に動くんだ。


僕の気持ちは。

決して動かない。


君に永遠の誓いを立てる為に、

ここに来て貰った。』


『照幸…絵里も誓うわ…』



誰も居ないベンチには、

淡いが…真実の愛を誓い合った。二人だけの時間が過ぎて行った。








今僕の隣で静かに

寝息を立てている

絵里の寝顔と

今夜の様に冷え込みのキツイ夜には

あの夜の誓いが頭をよぎる。


如何でした?


楽しんでいただけれは

幸いです。



次回作にもご期待下さい。

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