表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

性癖

ベタベタされるのが苦手だった。


どんなに仲のいいやつでも、四六時中一緒にいられると、そいつから離れたくなる。距離を置きたくなる。


だけど不思議なもので、自分からいくのは平気だった。むしろ自分からベタベタするのは楽しいくらいだった。


しかしそうかと思った相手にベタベタされるようになると、今まで俺から懐いていたことなんて嘘だったかのように、一気に心が冷めるのだ。


つまり俺にとって理想的な交友関係とは、相手からはベタベタされず、逆に多少素っ気ないくらいで、自分からは好きなだけベタベタする、そんな関係なのだ。


要するに俺はマゾなのか。


そんな自分の性癖に気づいたのは中三のとき。



高校に入って、章輔に出会った。

クールそうな見た目で、いいなと思った。


話しかけてみると、予想通りクールであまり喋らないやつだった。

最初のうちはほとんど会話にならなかったけど、めげずに話しかけているうちに少し打ち解けてくれたみたいで、相槌以外の言葉も返してくれるようになり、たまには章輔の方からも話しかけてくれるようになった。


クラスには同じ中学のやつもいたけど、中学ではほとんど喋ったことのないやつだったし、それよりも章輔といる方が楽しかったのでずっと章輔と二人でいた。

章輔の方も中学の友達がいるみたいだが、章輔はもともと誰とも喋らない一匹狼タイプなので、その友達と一緒にいることは全然なかった。


打ち解けてからも、章輔はクールなやつだった。教室移動も、班分けも、弁当も、帰りも、遊びに行くのも、全て俺の方から誘ってばっかりで、章輔から誘ってくれることは一切なかった。もちろん、俺以外の誰かを誘うこともしない。

俺が誘わないときは平然と一人で行動している。

だけど、誘えば必ず、あっさりと二つ返事で承諾してくれた。


俺はその態度が、距離感が、たまらなく心地好くて、もう章輔に夢中だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ