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作者: 夕日
掲載日:2026/01/31

あなたは偽の友情で繋がっている友達がいるかもしれない。だが、どうか友達は慎重に選び、人生を楽しんでほしい。「友達は選ぶものだ」と誰かが言っていたように

この世に友情なんて本当にあるのだろうか?

もし、仲が良く見え、いつでも話せる人を友人と言うのならば、取り繕った仲も友情なのだろうか?

「ねえ!今日カラオケ行くけど一緒にくる?来てくれるの?まじサンキュー」

陽気に話しかけてきたこの子は私の友達。

毎日話かけてもらえる。私の一番仲がいい子

授業が終わり、薄暗い雲が学校の外へと広がっていた。

私は後ろから彼女たちの背中をゆっくりと追いかける。みんなにっこりして私を待っている。本当に幸せそうだ。

「早くしろよー!」

私を待ってくれている。早く行かなければ…



♢昨日♢

今日も朝早く起き、友達を待っている。

「はいこれ」

「それじゃ!がんばって〜」

私はみんなのために荷物を持って学校へと向かう。通りすがりの人は私をみて何も言わずに過ぎていく。薄暗い雲が学校の方へと続いている。

重い足を一歩ずつ踏み出して、重力という重さに耐えながら進んでいく。ようやく学校に着いた頃には足がもげそうだった。

「はい、じゃあ席ついて」

先生の声が響くと一斉に席に着く。

「出席をとります」「荒川」「はい」

これが毎朝のルーティーン

朝礼が終わって、授業が始まる。始まりと終わりは毎回“あの子”が話しかけてくる。

「おはようチビ」

そして

机に彼女のサインをマイネームで書く。いつも落とすのが大変だ。毎日書くことは一緒。

「よし、できた!」

それを毎日繰り返し行なっている。しかし違う時もある。靴に画鋲仕込まれていたり、机にあったりもした。


♢現在♢

「カラオケ楽しかったー!」

と言っている声が聞こえる。

今日もあの子以外とは喋らない。喋りかけても誰も反応しないのだ。しかし、

「こんにちは〜」

喋りかけてくる人がいた。生徒会長の男の子 少し会釈をしてトイレに駆け込む。きっと、笑いのネタにしているのだろう。少し落ち着いたので外に出る。授業が始まる時間だ。少し急ぎめに教室にいく。ドアを跨ぐとさっきの男の子がこちろを一瞬見た。しかし体制を戻す。

帰りになり学校から出ようとすると後ろから声がかけられた。

「あの!」

「何?忙しいんだけど」

「ずっと気になってって!嫌じゃないの?」

ずっと気になっていたんならもっと早く助けて欲しかった。

私の体はアザと傷で埋め尽くされていた。

「もう手遅れだよ」

今日はいつもより空色が黒い気がした。


翌日もまた、彼は近づいてきた。うっとおしいほどに。

「ねえ 何か困ってない?困ってるなら教えて」

「困ってない あっても言う意味ないでしょ」


翌日も

「ねえ大丈夫?僕にできることがあったら教えて!」

「うるさい大丈夫だから!私とおんなじ目にあっても知らないよ」

「大丈夫 対策はしてるから」「?」

「まあまあ!そんなことは置いといて!」

そういえば最近机にサインを書かれる頻度が減った気がする。

「どうして私に構うの?」「ダメだった?」

「大丈夫 嬉しい へへ」つい笑ってしまった。

「ねえ今度遊びに行かない?」男の子は私を誘い出した。「いいの?」「もちろん!!」

それからは毎日が楽しかった!いろいろなところへ遊びに行き、人生が充実しているように感じた。重力が小さくなり、まるで世界が変わって見えた!

私は中学に行き、あの子とは話すことがなくなった。


なぜなら、本当の友情を知り、見つけたから!!

過去の世界は明るく見えていた。今の世界はまるで鳥の一羽一羽が歌っているようだ。

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