今はまだ
あなたは偽の友情で繋がっている友達がいるかもしれない。だが、どうか友達は慎重に選び、人生を楽しんでほしい。「友達は選ぶものだ」と誰かが言っていたように
この世に友情なんて本当にあるのだろうか?
もし、仲が良く見え、いつでも話せる人を友人と言うのならば、取り繕った仲も友情なのだろうか?
「ねえ!今日カラオケ行くけど一緒にくる?来てくれるの?まじサンキュー」
陽気に話しかけてきたこの子は私の友達。
毎日話かけてもらえる。私の一番仲がいい子
授業が終わり、薄暗い雲が学校の外へと広がっていた。
私は後ろから彼女たちの背中をゆっくりと追いかける。みんなにっこりして私を待っている。本当に幸せそうだ。
「早くしろよー!」
私を待ってくれている。早く行かなければ…
♢昨日♢
今日も朝早く起き、友達を待っている。
「はいこれ」
「それじゃ!がんばって〜」
私はみんなのために荷物を持って学校へと向かう。通りすがりの人は私をみて何も言わずに過ぎていく。薄暗い雲が学校の方へと続いている。
重い足を一歩ずつ踏み出して、重力という重さに耐えながら進んでいく。ようやく学校に着いた頃には足がもげそうだった。
「はい、じゃあ席ついて」
先生の声が響くと一斉に席に着く。
「出席をとります」「荒川」「はい」
これが毎朝のルーティーン
朝礼が終わって、授業が始まる。始まりと終わりは毎回“あの子”が話しかけてくる。
「おはようチビ」
そして
机に彼女のサインをマイネームで書く。いつも落とすのが大変だ。毎日書くことは一緒。
「よし、できた!」
それを毎日繰り返し行なっている。しかし違う時もある。靴に画鋲仕込まれていたり、机にあったりもした。
♢現在♢
「カラオケ楽しかったー!」
と言っている声が聞こえる。
今日もあの子以外とは喋らない。喋りかけても誰も反応しないのだ。しかし、
「こんにちは〜」
喋りかけてくる人がいた。生徒会長の男の子 少し会釈をしてトイレに駆け込む。きっと、笑いのネタにしているのだろう。少し落ち着いたので外に出る。授業が始まる時間だ。少し急ぎめに教室にいく。ドアを跨ぐとさっきの男の子がこちろを一瞬見た。しかし体制を戻す。
帰りになり学校から出ようとすると後ろから声がかけられた。
「あの!」
「何?忙しいんだけど」
「ずっと気になってって!嫌じゃないの?」
ずっと気になっていたんならもっと早く助けて欲しかった。
私の体はアザと傷で埋め尽くされていた。
「もう手遅れだよ」
今日はいつもより空色が黒い気がした。
翌日もまた、彼は近づいてきた。うっとおしいほどに。
「ねえ 何か困ってない?困ってるなら教えて」
「困ってない あっても言う意味ないでしょ」
翌日も
「ねえ大丈夫?僕にできることがあったら教えて!」
「うるさい大丈夫だから!私とおんなじ目にあっても知らないよ」
「大丈夫 対策はしてるから」「?」
「まあまあ!そんなことは置いといて!」
そういえば最近机にサインを書かれる頻度が減った気がする。
「どうして私に構うの?」「ダメだった?」
「大丈夫 嬉しい へへ」つい笑ってしまった。
「ねえ今度遊びに行かない?」男の子は私を誘い出した。「いいの?」「もちろん!!」
それからは毎日が楽しかった!いろいろなところへ遊びに行き、人生が充実しているように感じた。重力が小さくなり、まるで世界が変わって見えた!
私は中学に行き、あの子とは話すことがなくなった。
なぜなら、本当の友情を知り、見つけたから!!
過去の世界は明るく見えていた。今の世界はまるで鳥の一羽一羽が歌っているようだ。




