8/11
思い出したこと
半日くをりてぃー。
なんかあふれてきたから、書いただけ。
義理の妹が、スモークブルーのドレスを着ていた。
色は気に入らないらしいが、
とても品質の高い布で作られたドレスだ。
デザインは、上品ながら流行も取り入れている。
ドレスに合わせた装飾品も、上品で洗練されている。
義理の家族の趣味でも、父の家系の趣味でも無さそう。
醜く歪んだ、優越感に満ちた、悪意に満ちた笑顔で、
義理の妹は言った。
『これは婚約者から贈られてきたドレスなの』と。
今日は舞踏会があると。
玄関の端までやってきて、
2段ほどある段差から私を落とした。
やせ細った私は、目の前に立たれ、
軽く押されただけで簡単に落ちた。
私の反応がないと、そのまま馬車に乗って出かけて行った。
段差を落とされた私は、足を痛めた。
そして、思い出した。
私、前にも、誰かに押された。
そして、私は死んだのだと。