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母の形見を失った
半日くをりてぃー。
なんかあふれてきたから、書いただけ。
クローゼットの中身が寂しくなっていた頃。
毎日身に着けている装飾品以外も、失っていった。
キラキラした髪飾り。
すこし大きな石の指輪。
指輪に合わせた耳飾り。
複雑な細工の首飾り。
管理していた場所から、少しづつ失われていく。
誰も、止めなかった。
部屋は少しづつ、何かがこぼれるように、物がなくなっていった。
日常生活を送るための衣服すら、徐々に失った頃。
母の形見のペンダントまで失った。
母の家系で継がれてきた物なのに、義理の母親に奪われたようだ。
寝ている間になくなった。