1/11
母を失った
半日くをりてぃー。
なんかあふれてきたから、書いただけ。
長く伏していた母が、その生を手放した。
その最後はひどく静かで、
眠りに落ちたまま、
区切られた瞬間を誰も検知しなかった。
夜が明け、身の回りの世話をする侍女が入室し、
動かない、目を開けない、息をしていない母を認めた。
その死は静かに広まった。
父は悲しまなかった。
私は寂しくはあった。
特別な病ではない。
誰かの手による不調であり、
それは毒を盛られていたのかもしれない。
そのことを誰もが知っていた。
私でさえ。
犯人を・・・、私は知ることがなかった。
愛されてはいなかったが、
母という守護者を、私は7歳になる前に失った。