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あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
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(48) 御伽話と歴史

 カノムは羊皮紙に絵筆でサラサラと何かの絵を描き、床に置いた。

 すると紙は光り、紙から大量の土が出てきた。土は、ひとりでに動き、土の大部分は2つの長方形をつくり、石のように固くなり、やがて何人かが座れる長椅子になった。

 残りの土は長椅子の前に移動し、正方形になり、人1人が立てる台ができた。

 まるで小さな講堂のようだ。いや、まさに小さな講堂だ。

 カノムは台の上に立ち、両手をパンっと叩いた。

「準備ができましたのでご着席ください。」

 ルオ達は指示に従い、座った。


「本格的だな。」

 ルオは長椅子を手で触りながら言った。

「地の隊は歴史は物語を語るプロだもの。語るときは必ず手を抜かない。が隊別規則みたいよ。」

「隊別規則?」

「部隊固有のルールよ。私の隊は、、なんだっけ?忘れちゃった♪。」

 ファミラはてへっと舌を出した。


「では、みなさんお静かに。

 これより御伽話<奈落の竜>を語ります。」

 一同はパチパチパチと拍手をした。


「遥か昔、ベルグレストという国がありました。

 その国は地底にあり、太陽を見ることがない国でした。

 しかし、その国は暗闇に包まれているわけではありませんでした。


 ベルグレストには特殊な石があり、その石は太陽のように眩しく暖かかったのです。

 ベルグレストの最初の王はその石をたくさん集め、国で1番高い建物に取り付けました。

 その建物は<氷の神>の氷で出来た塔であり、どんな暑さにも耐えうると言われていました。後に人々はこの塔を<氷陽の塔>と呼ぶようになりました。

 塔の石の恵みにより、民は光のない地下でも、光の恩恵を貰うことが出来ました。


 しかし、突如としてその光は失われたのです。

 ベルグレストにある<氷陽の塔>が()()の神によって奪われたのです。


 民は必死に塔を神から取り戻そうとしますが、返り討ちに合うばかりでした。

 どうにかして取り戻したいと思った王は、王族に伝わる秘術を使うことを決めました。


 それは<奈落の竜>という()()でした。


 かつて<地の神>と契約した初代の王が加護で得たものでした。


 王は地を守りし偉大なる竜となり、魔獣の神を倒し、<氷陽の塔>を取り戻すことができました。


 民は大喜びし、数日間宴を開きました。

 しかし、民たちにはある問題がありました。


 それは()()()()()()()()?ということです。

 そう、竜となった王は代償に、民から忘れ去られるのです。

 王は国を守るために地となり、外からの侵入を拒みました。


 こうして<ベルグレスト>は幻の国となりました。」

 

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