表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
36/60

(34)<花の天使>と<知の天使>

 空から誰かの声が聞こえた瞬間、空から降ってきた一本の矢が天使の体を貫いた。天使は悲鳴をあげ、真っ黒な血を吹き出しながら、花畑に倒れた。


「え? 何が起きたの?」

 一瞬の出来事にクレーネは何が起きたのかわからなかった。


「ご主人の<魔法>を、解くなんて・・・。まさか、ウィンデヘェルが!?」

 天使は足をふらつかせ、口から真っ黒な血を吐きながら、立ち上がり、空に向かって叫んだ。


「・・・お父さん、と他に誰かがクレーネのすぐそばにいる・・・!」

 クレーネは夢の外の世界に誰かがいることに気づいた。

 彼女の体が輝き出し、夢の世界から()()()()()()()


「ま、待って。そ、う、ワ、サセナイ。」

 天使立つだけで精一杯だが、花を操り必死でゲルダ

を花畑に止まらせようとした。


「くっ!」

 花の蔓やがクレーネの手や足に巻きつき、行かせまいとする。しかしクレーネは頑固な蔓を引きちぎり、自分の世界に帰ることを強く願った。


「こうなったら、ご主人様の<魔法>で、、、。」

 諦めが悪い天使は、夢の世界の形を箱の形に変え、クレーネを閉じ込めようとした時、


「お主は相変わらず、諦めが悪い。いい加減諦めたらどうだ?」


「!?」


 天使ーガブリエルの頭上に、彼女同様白い羽が生えた子供が空中に立っていた。

 その子供は6歳ほどの容姿で、髪は子供の背ほど長い。


「おま、えは、、!」

 ガブリエルは子供の姿をしっかりと見た途端怒り出した!


「裏切りものが、なぜ、ここに!?」


()()()の中にいたからだ。」

 子供は淡々と答える。


「エルフの子よ、其方の家族が外で待っている。ここは我がなんとかする。だから行け、こやつは我のけじめ。心配するな、」


 子供はさあ言うと、クレーネを空に浮かせた。

「ここは夢の世界だ。其方の思うがままに世界はなる。用は空を歩きたいと念じれば歩ける!出口は空にあるあの穴だ!」

 子供は空にヒビが割れたような穴を指した。


「・・・ありがとうございます! お気をつけて!」

 クレーネはそう言って、夢の世界に穴が空いた場所に走っていった。」


「さて、ガブリエル。お主には退場してもらおうか。お主の出る幕はもっと後だ。」

 子供は手に魔力を込め、それをガブリエルに向けた。


「まっ、待ちなさい!」

 ガブリエルは自身の羽を輝かせ、結界を生み出した。


「この世界の生き物が嫌いなお前が、どうして!?」


 子供はガブリエルの問いにふっと笑った。


「わからない。でも、キマ君ならご主人様を止めてくれると思うから。」


「あら? <知の天使>であるお前が、推測を言うだなんて。その()()()がよほどお気に入りなのかしら?」

 ガブリエルは子供ー<知の天使>の予想だにもしない発言に驚き、鼻で笑った。


「さぁ? 我の答えを言ってもお主は理解できない。せいぜいあの場所で馬鹿なご主人と遊んでな。」


「なん、だと!」

 ガブリエルは<知の天使>の返答に怒った。


「終いだ、ガブリエル。金輪際この世界樹の街に来るな。」


「ふ、ざ、け、る、なぁーーー!」


「我は、<知の天使>。我は魔法を紡ぐ。『呪いは解かれる、悲しき涙は止まる、永遠の悪夢は終わる、そして惑わす天使は消える。』」


 花畑に巨大なブラックホールが現れた。そしてガブリエル諸共花畑を飲み込んでいった。


「やめろ! ラ・・・。」


 ブラックホールが消えると夢の世界は何もない世界になった。


「さて、キマ君の元に帰るか。」

 <知の天使>は淡い光となって、夢の世界から消えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ