(30) ウィルベリーと呪い
「呪い、ですか?」
「あぁ、呪いだ。」
「君なら一度や二度解いた経験があるはずだ。」
「何でもわかるんですね。その<眼>。」
すると町長はにこりと微笑んだ。
「この<眼>を褒めてくれるだなんて、久しぶりだ。おっと、いけない!君の名前を聞いていなかった。」
「ルオ=ノレスです。ぜひルオと呼んでください。」
「ああ、そうさせてもらうよ。よろしく、ルオ君。あ、他の2人も名前を聞いていいかい?」
2人は顔を見合わせて頷いた。
「ファミラ=レヴァンネです。」
「カノム=ギオラニスです。」
「ファミラ君とカノム君か、いい名前だ。2人もしかして、<教会騎士>の人かな?2人とも<創造神>の紋章が入った剣を携えているし、風格が何と言ったらいいのか、まさに騎士だ。」
2人は町長の観察眼に驚いた。街の人には全く<教会騎士>に見られなかった。<創造神>の紋章は何処でも見かけるのに
「凄いですね。まさか私達のこともわかるだなんて。」
「私達の風格が騎士なんですか!ありがとうございます。」
カノムは驚いたが、ファミラは感謝を述べていた。
「はっはっは、こんなにも褒められるなんて本当に久しぶりだ!」
町長は気分がいいのか豪快に笑った。
扉の前にいたカイはそんな町長を見て、優しく笑った。
「あの、町長、本題にましょう。」
ルオが脱線した話を戻した。
「そうだった! ルオ君、単刀直入に言おう。」
町長は手をポンっと叩き、ルオに質問した。
「はい。」
「僕の娘の<呪い>を解いて欲しい。頼む、かかった<呪い>は、きっと君にとって簡単に解けるもののはずだ。
失敗してもいい、いや、君は絶対に失敗しない。
依頼を受けてくれたら、ウィルベリーにの宿泊施設は私が最高の場所を手配しよう。もちろん、家を無償で提供することも可能だ。
・・・だから、・・頼む。私の娘を救ってくれ・・・。」
町長は勢いよく頭を下げた。ルオ達3人に映るのは町長では無く、娘を思う父親だった。」
「分かりました!必ず助け出します!」
ルオは即答した。
「私も助力します。<呪い>は古代の技術が多いですから。」
「私も手伝う!・・・て、魔術は出来ないけど・・、力仕事なら任せてください!」
カノムとファミラもルオに続いて協力することを約束した。
そんな3人を見た町長は、涙を浮かべた。
「もちろん自分も協力します。」
カイも協力することを志願した。
「みんな、ありがとう。僕もできる限りのことをする。僕たちでクレーネを助けよう!」
ーーー
町長の娘にであるゲルダは長い長い<夢>を見ていた。夢の中は美しい花畑が広がっていた。
その花畑は美しいが、同時に不気味さを感じられた。
「あなた、誰?」
クレーネの前には不思議な人が立っていた。
「アナタノ、ネガイヲカナエテアゲル。」




