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あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
32/60

(30) ウィルベリーと呪い

「呪い、ですか?」

「あぁ、呪いだ。」

「君なら一度や二度解いた経験があるはずだ。」

「何でもわかるんですね。その<眼>。」

 すると町長はにこりと微笑んだ。


「この<眼>を褒めてくれるだなんて、久しぶりだ。おっと、いけない!君の名前を聞いていなかった。」

「ルオ=ノレスです。ぜひルオと呼んでください。」

「ああ、そうさせてもらうよ。よろしく、ルオ君。あ、他の2人も名前を聞いていいかい?」

 

 2人は顔を見合わせて頷いた。

「ファミラ=レヴァンネです。」

「カノム=ギオラニスです。」


「ファミラ君とカノム君か、いい名前だ。2人もしかして、<教会騎士>の人かな?2人とも<創造神>の紋章が入った剣を携えているし、風格が何と言ったらいいのか、まさに()()だ。」

 2人は町長の観察眼に驚いた。街の人には全く<教会騎士>に見られなかった。<創造神>の紋章は何処でも見かけるのに


「凄いですね。まさか私達のこともわかるだなんて。」

「私達の風格が騎士なんですか!ありがとうございます。」

 カノムは驚いたが、ファミラは感謝を述べていた。


「はっはっは、こんなにも褒められるなんて本当に久しぶりだ!」

 町長は気分がいいのか豪快に笑った。

 扉の前にいたカイはそんな町長を見て、優しく笑った。


「あの、町長、本題にましょう。」

 ルオが脱線した話を戻した。

「そうだった! ルオ君、単刀直入に言おう。」

 町長は手をポンっと叩き、ルオに質問した。

「はい。」

「僕の娘の<呪い>を解いて欲しい。頼む、かかった<呪い>は、きっと君にとって簡単に解けるもののはずだ。

 失敗してもいい、いや、君は絶対に失敗しない。

 依頼を受けてくれたら、ウィルベリーにの宿泊施設は私が最高の場所を手配しよう。もちろん、家を無償で提供することも可能だ。

 ・・・だから、・・頼む。私の娘を救ってくれ・・・。」

 町長は勢いよく頭を下げた。ルオ達3人に映るのは町長では無く、娘を思う父親だった。」


「分かりました!必ず助け出します!」

 ルオは即答した。

「私も助力します。<呪い>は古代の技術が多いですから。」

「私も手伝う!・・・て、魔術は出来ないけど・・、力仕事なら任せてください!」

 カノムとファミラもルオに続いて協力することを約束した。

 そんな3人を見た町長は、涙を浮かべた。

「もちろん自分も協力します。」

 カイも協力することを志願した。

「みんな、ありがとう。僕もできる限りのことをする。僕たちでクレーネ()を助けよう!」


ーーー


 町長の娘にであるゲルダは長い長い<夢>を見ていた。夢の中は美しい花畑が広がっていた。

 その花畑は美しいが、同時に不気味さを感じられた。


「あなた、誰?」


 クレーネの前には不思議な人が立っていた。


「アナタノ、ネガイヲカナエテアゲル。」



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