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あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
28/60

(27) ウィルベリーと<道化>

「すみません、長引かせてしまって。」

 検問をする街の兵士が言った。

「いえ、大丈夫です。待っている間世間話をしていたので。」

「そうですか。なら良かった。では早速始めましょう。あなた達はおそらく危害を与えない人だと思うので。すぐ終わるかもしれません。」

「本当に!?」

 ルオは驚いた。もちろんカノムとファミラも同じようにだ。

「毎日何百人もの人を見てきているので、勘で分かるのですよ。」

「あ〜、確かにこの街に来る人は多いからな。」

 ルオは前に来たことを思い出した。あの時も長蛇の列で、兵士がとても大変そうだった。


「オッホン! では3人とも申し訳ありませんが、お荷物を見せていただいてもよろしいでしょうか?」


ーーー


「ご協力ありがとうございました。ウィルベリーの街を楽しんで来てください。」

 兵士が検問所の出口でお辞儀をする。


「さて、無事ウィルベリーに入ったので<道化>について説明しましょうか。」

 カノムが歩いている2人の前に立った。

「あ、そうだったね。じゃよろしくカノム。」

「お願いね。」


「では、早速。<道化>とは世界で最も有名な犯罪組織と言っても過言ではありません。」

「え、マジ!?」

 ルオは驚いた。

「はい、本当です。まさかルオが知らないとは、、、。ま、私も知ったのは昨年ですが。

 1000年前に現れてからずっとこの世の生き物の命を脅かしています。とある国を滅ぼしたり、またある種族を絶滅したりと。

 もちろん<教会>がこれなら黙っている事は無く、昔から大規模な衝突が良くありました。毎回衝突しても決着はつかず、<道化>はどこかに消えていきます。

 最近は<道化>の活動が非常に少なく、もう自滅したのではないかと思っていましたが、9年前に奴らは再び活動し始めました。」

「聞いたことがある!<黒血のビセア>ね!アレが起きたのは<道化>だって教会の人達が言ってた!」

 ファミラが思い出したかのように言う。

「・・・・。」

 反対にルオは()()していた。


「えぇ、そうです!謎だらけで、様々な解釈がされて、一部の人達にヒーロー扱いされていた<道化>はついに化けの皮を剥がしました。いや、私達が奴らの本性を知らなかっただけのこと。

 9年前の事件で<道化>が犯罪組織であることが再確認され、教会だけで無く、<魔術連合>、<天空王国>、<帝国>などの大組織が撲滅活動を始めました。もちろん被害になった<ビセア王国>もですが。

 <道化>は前に述べた犯罪的な行為だけで無く、世界にとって大変許し難いこともしています。

 それは、・・・人族の<魔妖化>です。」

「<魔妖化>?、・・・! まさか<道化>が人族を<魔獣>や<妖族>にしているの!?」


「そうです。<道化>になるものは必ず<魔妖化>されます。

 <黒血>のビセアは何千人もの人が<魔妖化>され、他国の民を襲いました。

 ですので、<道化>はあらゆる犯罪組織の中で最も消し去るべき集団なのです。

 補足ですが、<道化>と呼ばれているのは、人族が<魔妖化>される時に被害者が()()()()()ことから、そう呼ばれるようになりました。」

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