(23) <禁書>と特別授業
まず初めに、これは通常の授業ではないので、<魔術言語>のテストはしません。
では、特別授業『<禁書>と<魔法使い>について』を始めます。
ファミラは最初魔術と魔法の違いが分かりませんでしたよね?今は以前に講義で教えたので、違いは理解しているはずです。
<魔法使い>というのは言葉の通り<魔法>を使う生物を表しています。
実は大体の魔術師は<魔法使い>にあったことがありません。会ったら奇跡だと言えるでしょう。<魔法使い>の性格は気まぐれらしいです。
なぜ最初に<魔法使い>について説明したのかというと、<禁書>と深く関わりがあるのです。
遥か昔、1人の<魔法使い>が後世に<魔法>を伝えたいと思いました。しかし、<魔法>は複雑で他者に口頭で伝えるのは困難な技術です。それに、一歩間違えると厄災を生みかねない危険な技術でもあります。
それでも、彼女は伝えたいと強く思いました。
彼女は閃きました。そうだ、書物にして残せば良いのだと。
他の<魔法使い>達は彼女の考えに反対しました。書物にでもしたら、もっと<魔法>が広がり、もっと厄災が生まれてしまうからです。
しかし、彼女は同胞達の声に全く耳を貸さず、1人で一冊の書物を作り上げました。名は<魔法書>、後に<禁書の原本>と呼ばるようになりました。
<魔法書>を読んだ者が必ず<魔法使い>になることはありませんでした。多くが<厄災>となり、人々を死に至らしめました。
<魔法使い>達は彼女を罰し、彼女の本に閉じ込めました。すると<魔法書>の影響による厄災は消えていきました。
しかし彼女は諦めが非常に悪く、閉じ込められた本の中で<魔法書>の複製版を大量につくりました。複製版は瞬く間に世界に広がり、再び厄災が起こりました。
人々は複製版を<禁書>と呼ぶようになり、<禁書>に触れることを禁じました。




