(20) 騎士と騎士部隊
それじゃあ、話すわね。私がどうしてルオを助けたのかを。
単刀直入に言うと、騎士団長に頼まれたの。ルオを助けて護衛しろって。
あら、びっくりした? もちろんそうよね。だって教会騎士団のトップですもの。私だってびっくりしたわ。だって私は獣の二級騎士。星の隊から見たら下っ端よ?
どうして団長が私に頼んだのかは分からない。カノム隊長は分かる? 分からない?そうよね。あの方の考えていることなんて分からない。本当にどうして私なんかに頼んだのかしら?獣ノ隊だから?いやそれはないと思ったわ。
獣の仕事は傭兵のようなもの、討伐、護衛、暗殺、大体これが多い。あ、暗殺は私はしてないから安心して。本当よ?
話を戻すけど、獣の仕事に護衛はあるけどあれは移動中の行商人や旅人の護衛。重要人物の護衛は任されることは断じてない。私が思うに、この任務は星ノ隊か竜ノ隊が最適なはずなの。騎士部隊の中で高い地位にある彼らに任せるのが無難なはず。
あ、ごめん。なんの話か分からなかったよね、ルオ。じゃ、ちょっと騎士部隊についてざっと説明するわ。もっと詳しく聞きたいならそちらのカノム隊長に教えてもらってね。
教会騎士には10の部隊があるの。鉄ノ隊、海ノ隊、地の隊、蝶ノ隊、花ノ隊、鳥ノ隊、獣ノ隊、空ノ隊、竜ノ隊、そして星ノ隊。
鉄ノ隊は<魔術具>や<魔導器>の開発、研究を主に行なっている部隊よ。<魔導器>は特に他の部隊の武器にもなっているから、他の9部隊との関係は良好になっているわ。
海ノ隊は言葉の通り海に関することを任務にしているわ。あと<海魔>っていう特殊な生き物の研究もしているらしいわ。詳しいことはわからないけど。
地ノ隊は、そうね。詳しいことはカノム隊長に聞いて。2回もいうけど。
確か古代遺跡の調査や古代技術の再現がメインの仕事でしたよね?カノム隊長?
あ、あってますか!ありがとうございます!
よし、話を戻すか。どこまで話したっけ?あーそうそう、鉄、海、地だった。
蝶ノ隊は隠密活動をする部隊よ。密偵のイメージを持ってくれればいいわ。
花ノ隊は、鉄ノ隊と同じぐらいお世話になっている部隊よ。聖職者がほとんどで、負傷者の看護や治療を行う部隊よ。あの部隊って<聖術>が使えることが入隊に必須条件なのよね。
鳥の隊は空中戦と集団戦にもっとも長けている部隊よ。
獣ノ隊は・・・。あら?ついに私が所属している部隊になったわね。ルオにもっとも関係してくる部隊だけどざっとだからあとで詳しく説明するわ。
私達はさっき言った通り、討伐、護衛、暗殺、が基本の任務だけどそれ以外の余った任務も行うわ。まさに傭兵部隊であり、雑用部隊でもある。他の隊の任務で人数が少なかったら、よく数合わせとして任務に参加するの。
はい、次! 空ノ隊!
空ノ隊は鳥ノ隊と似ているようで全く違うの。任務が地ノ隊や鉄ノ隊と少し似ているかしらね。
あの隊は主に自然や天候についての研究を行なっているわ。
竜ノ隊は、一言で言えば獣ノ隊の上位互換よ。獣ノ隊が手に負えない任務をしているわ。ちょっと獣ノ隊はあの隊が苦手。だって、任務を奪っていっているようなもんだから。
そして、最後。星ノ隊。私が目指している場所で、あなたに魔術を教わる理由でもある。
騎士部隊のトップオブトップで、星の隊長=騎士団長よ。
国とかの大組織の依頼を受けているわ。他の隊とはスケールが全く違う。
これで、騎士部隊の説明は終わり。次は騎士の階級についてちょびっと説明するわ。
騎士の階級は、三級騎士→二級騎士→一級騎士→特級騎士→副隊長→隊長
て感じになっているの。ちなみに星ノ隊は 団長が隊長しかり、副隊長も副団長っていうことになっているわ。
いよーし、これで教会騎士については少しわかったかなルオ?
じゃあ話しを本軸に戻すわね。私があなたを助けた理由について。




