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浦川 日歌里ノウラジュウニシ【side:U】

無風

作者: 歌川 詩季

 火水地?

 青い木々のように 声をたてずに

 身を(ひそ)めていられるのも


 赤い舌のように あれよあれよと ()めあげて

 灰と(ちり)へと焦がしていけるのも


 黄色い(みね)のように 機を待って

 腰を据えていられるのも


 (とき)がくれば だれよりも(はや)く駆ける

 その脚をもっているからこそ



 大輪が つぎの一輪を

 遠く離れた地で咲かせられるのも


 翼が ちからいっぱいのはばたきで

 空へと舞うことができるのも


 日ごとに満ち欠けながら 夜空に(とも)る輝きが

 (おお)いかぶさる厚い雲を払えるのも


 季節と生まれで 名前とありようを変えても

 いつか どこからか吹いてくれる

 その一陣があるからこそ



 林火山


 花鳥月


 風なしでは (ことわり)も世も うまくは運ばぬ

 風林火山の謳い文句、好きなのです。


挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 「風林火山」も「花鳥風月」も風がなくなると意味が成り立たなくなりますよね。  あらゆる意味でも風は必要ですね。
[一言]  運んでいくもの。運んでくるもの。  いいことも悪いことも、おそらくは等しく。  なんて、こちらが勝手に感じているだけで。  当の本人(人?)にとってはどう取られようが、何処吹く風、なので…
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