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ごく普通の男の恋物語。  作者: ごく普通の男
7/14

黒ギャルの浮気

朝まで一緒に過ごした後、自宅まで車で送る約束をしていた。


 その日にもう一度愛を確かめたあと、2人は眠りについた。


 

 私は、朝の4時にドバドバと汗をかき、うなされながら目を覚ました。


 外は少し明るかった。

ふとテーブルに目が行くと支払いが出来なくなり、前日から止められている、なっちの携帯電話がある。


 私の頭の中では様々な疑惑が巡っていた。


 知らないホテルのライター、そして連絡の取れない時間が多かった不信感、なっちが電話していたのは誰なのか?こんなに携帯電話の料金が高額になってしまった理由。


 「携帯電話を見ても良いことなんかはない。わかっているが、おかしい。


 見てみるか?いやだめだ。束縛じゃないか。でも12万円もなっちに渡すんだぞ?給与の半分だぞ?冷静になれ!」

 


 最終的に私は携帯を見る決意を固めた。


 携帯電話の中には私の想像をはるかに超える内容が広がっていた。


 着信履歴と発信履歴とショートメールには、

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

【りょう】

 


 携帯電話にはなっちから元カレと言われた人の名前がびっしりとあった。



 心臓が締め付けられ体がブワっと浮く感じがした。


 まるで宇宙空間にでも飛ばされてしまったのかと思うほど頭がクラクラとして、私はパニックになり、何も考えられなくなった。


 なっちの携帯電話のどこを探しても私の名前がないのだ。やり取りも一切残っていない。


 あんなに、たくさんメールしたのにあんなに、たくさん電話したのに。全部、嘘・・


 混乱していたが、なぜか反対に「これが頭の中が真っ白になるという事か」と、冷静な自分もいた。


 私はこの時初めて、アヤちゃんの言葉(なっちには、気をつけて)の意味を理解した。



 どんな格好をしていればよいかわからずに部屋の隅っこで体育座りをした。


 

「1分経っただろうか?それとも1時間?」徐々に落ち着きを取り戻し、なっちの携帯を見直した。


 何度見ても【りょう】という、元カレの名前は消えない。「元カレではなく今カレ?私は2番目?いや何番目?」と1人のバカな男は自分に質問を投げ続けた。


 気づいた時には遅かったが私は、ピエロだった。 


 となりでいびきをかいて寝ているなっちをどうするか。


 「叩き起こすか?しかし送らないとなっちは家に帰れないし。今ここで携帯電話を見たことを話したら帰り道は気まずい雰囲気になり耐えられないぞ・・」


 私は決めた。


 「なっちの家の直前で別れを告げよう」

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