黒ギャルとの出会い
初めて書きます。読みにくい事もあると思いますがご容赦ください。
過去のたくさんの出来事に整理をつけるために書きます。
私が22歳のころ、黒ギャルに騙された。
まだスマホの流通量が少なくガラケーが主に使われていた時代。
ネットでは2チャンネルや歌箱という掲示板サイトが流行っていた。
その頃のネットの世界では全国の色々な人が、顔の見えない相手に対して非日常的な会話や、ネット上で仲良くなり、相手がどんな人間か?など想像し、現実の世界とは一味違った刺激と出会いを求め、様々な種類のネット掲示板が賑わっていた。
実際にオフ会で会う人もいた。
ネット掲示板で知り合い、結婚した人もいたようだ。
私も友達から誘われてネット掲示板に興味を持つようになった。
利用を始めた頃はネット掲示板に書き込みをするとき私は「ネットの世界なんて・・」とバカにしていたが友達2人と歌箱に掲示板を立ちあげ、やり取りをしていた。ネット用語の「病む~」や「リアル」や「リア友」などは、この歌箱で初めて知り、ネット用語の知識を広げてくれた。
友達のハンドルネームはぽっちゃり体系で同年代の【シカゴ】と、一つ年下の背が180センチ以上ある早稲田BOYの【ヒューストン】。
3人は高校時代のアルバイトで仲良くなった友人。いつもこの3人でモンハンやったりゲームセンターに行ったり、ファミレスに行ったりと、たくさん遊んだ。
シカゴとヒューストンは歌箱で、掲示板に遊びに来た人と仲良くなるのが、とても上手だった。
心に闇を抱えている人や、ストレスを抱え愚痴を聞いてほしい人などもよく遊びに来ていたが、2人は色々な人の悩みを吹き飛ばすように「病む」~だの「ひどいむ~」などと面白レスで掲示板を毎日盛り上げていた。
そこに遊びに来た【なっち】という人とも仲良くなっていた。
なっちは、元カレにひどい扱いを受けたことがあるようでトラウマを抱えている様子だった。
なっちの住んでいる場所は私達と同じ県内だったので車で行けば、さほど遠くない距離だった。
地元トークで話も盛り上がり3人が仲良くなるのは早かった。シカゴとヒューストンは、現実でもなっちと会う約束をした。
私たちのそのころの服装は、今思い出すと恥ずかしいが、大きめ服をダボダボと着て、つばに丸い大きなシールが付いている帽子を斜めに被っていた。
本当に思い出すだけで恥ずかしい。
なっちは、ちょい悪系がタイプなのとアメ車が大好きな女の子のようだ。
なっちはまだ会ってもいないヒューストンに少し好意を抱いていたようだった。そのころ私たちには彼女がいなかった為に「可愛かったらどうしよう」と会う前のドキドキを楽しんでいた。
私は同席できなかったがシカゴとヒューストンとなっちの3人で遊び、ゲームセンターとドン・キホーテなどに行った。
3人はとても楽しく遊べたようだった。遊べて楽しかったと歌箱の掲示板でなっちから報告が上がっていた。
初めて遊んだ日からなっちは、ヒューストンにアプローチをかけていた。
黒ギャルだったので清楚系がタイプのヒューストンはなっちに別の子を紹介してくれないかと、相談してアヤちゃんという女の子を紹介してもらうことになった。
アヤちゃんとヒューストンはそれからショートメールや電話をする仲になっていった。アヤちゃんがヒューストンと電話で話してる時に意味深なことを言っていた。
「なっちには気を付けて・・」その意味はまだその時はわからなかった。