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ボッチ・オブ・ザ・デッド  作者: 骨肉パワー
一章 大川誠二 「終わりの始まり」
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第7話

「腹が減ったな」


 喉の渇きと若干の空腹を感じた誠二。


(遅めの昼飯ってところか)

 

 ベッドから立ち上がり誠二が食事の準備を始める。冷蔵庫から水と渇き肉を用意しテーブルの上に置いていく。


「…むう。あまり美味しくないな」


 渇き肉をもそもそと食べながら、誠二はぼんやりと今後の事を考えていた。


「とりあえず現状を整理してみるか」


 現状判明している事は以下の2点だ。


・ゾンビが現れた


・噛まれると感染の可能性


(今後どうなるのかなんて目を瞑ってても分かるよな…)


 間違いなく今後ゾンビの数は爆増する。そう結論付ける誠二。


(雪崩式に感染者が増える事は間違いない)


(それと、やはり対人間用に武器が欲しい。現状あるものは鈍器と包丁くらいしかないからな)


「さてと、もうちょっとだけ頑張りますか」


 窓の外を確認し急ぎ足で部屋を出発する誠二。そのまま駐輪所に停めたバイクに乗りつつ今後の行先を考え始める。


(必要な物は何だ?考えろ俺)


(まずは武器、そして追加の食料、あとガソリンか)


「よし。まずはホームセンターに向かうぞ」


 バイクのエンジンを起動させ、ホームセンターを目指し誠二はバイクを走らせた。



「……」


 ホームセンターに到着。誠二がバイクを停止させエンジンを切る。


「…人が多いな」


 妙にザワついている店内へと足を踏み入れる誠二。


(みんな考えている事は一緒ってことか)


 店内の園芸コーナーへと向かう誠二。大型のシャベルを1つ手に取りカゴへと入れる。


(シャベルは武器として非常に有用だ。打撃にも刺突にも使える。実際に第一次世界大戦の時なんかは近接武器として使われていたぐらいだからな)


 続いて鉈をカゴに入れる誠二。


(ベルトに付ける鞘が付属してるしお買い得だ。持ち運びもコンパクトで問題ない。切るよりも叩く用途として作られてるから頑丈さも折り紙付きだしな)


「よし。武器はこんなもんでいい。次は……」


 これ以上購入するとかえって荷物になってしまう。これぐらいがベストだと誠二は判断した。そして目についた非常食コーナーへと彼は足を運び始める。


「パックのご飯、おかゆ、レトルトカレー、レトルトスープ……」


 できるだけ長持ちする商品を優先的にカゴに入れていく誠二。数は少量に抑えつつ今度はアウトドアコーナーへと向かう。


「…ん。まあこの辺のやつも必要になるか」


 棚からウォータータンク、使い捨てトイレ、ガスコンロなどを手に取りカゴに入れていく誠二。


(とりあえずこんな感じで大丈夫ってところか)


 手早く会計を済ませて店から出る誠二。そして次の目的地へとバイクを走らせた。

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