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「大島! ちょっと金属バット買って来い!」


「え? 姐さんなんでですか?」


「お前たちもしたいだろ? スイカ割り」


「あぁ、良いっすね!!」


「よせ大島! この人が割ろうとしているのはスイカじゃない! 俺の頭だ!!」


 危ない危ない……マジで茜さん俺の頭を割りに来てたぞ。

 てか、大島!

 お前も「良いっすね!!」じゃねぇ!!


「そ、そろそろ船が来ますよ」


「っち……覚えておけよ」


 ふぅ……なんで朝からこんなに疲れなくちゃいけないんだ。

 てか、こんな調子で光音が打ち解けられるのか?


「面白い人……」


「まぁ、ある意味な」


「そして平斗は変態……」


「だからちげーって! 距離を置くな!」


 仲良くなれそうな変わりに俺の信頼度が落ちた気がするな。

 その後すぐに船が到着した。

 聞けば高柳家が所有するクルーズ船らしく、乗客は俺達だけらしい。


「で、デカい……」


「兄貴何すかこの船! 沈まないんですか!!」


「馬鹿かお前、船なんだから沈むわけねぇだろ」


「あぁ!? なんだとこらぁ!!」


「お前らはどこでも喧嘩するのな」


 大島と悟が船を見ながら喧嘩を始めた横で俺は高柳家のクルーズ船に圧倒されていた。


「普段はこの船を使ってディナークルーズなどを行っております。今回は無人島まで行くならと旦那様が手配してくださいました」


「すげぇなあの人……」


 流石は高校生のバイトに札束を渡そうとしてきた人だ。

 船に乗り込んだ俺たちは荷物を置き、船の中を案内してもらった。


「こちらはシアタールームです。映画を上映していますのでどうぞご自由に」


「わぁ! 悟君映画だって!」


「なんか無人島まで時間あるみたいだし一緒に見るか?」


「うん! じゃぁこのR15の臓物パラダイスっていうスプラッタ―映画ね!!」


「え! あ……う、うん……」


 そう言われた悟の顔はどんどん青くなっていった。


「おいどうした悟? 船酔いか?」


「いや……まぁ……吐くことに変わりないかも……」


「大丈夫か?」


 大島はそう言いながら肩を落としていた。


「続きまして、プレイルームです。ここではビリヤードにダーツ、それに卓球が出来ます」


「なぜ卓球?」


「お! 茜、あとで私とビリヤードやりましょうよ!」


「真奈美こういうの好きよねぇ~まぁ良いけど」


「おぉ! ダーツ!! 兄貴! どうですか一緒に!!」


「お前こういうの好きなんだな」


 この部屋に来て真奈美さんと大島のテンションが一気に上がっていた。

 まぁ、体を動かすのが好きな二人だしな。


「続いてはエステルームです」


「エステ! 出来るんですか!?」


「はい、ちゃんとエステティシャンの方々もいますので」


「瑠華ちゃん後で一緒に受けよう! そしてくびれボディーを目指そう!」


「い、良いけど……後で海に行くんだよ?」


「大丈夫! 日焼け止め塗るから!」


「そう言う問題?」


 この部屋で騒いでいたのは主に女性陣だったな。

 初白と城崎さんは二人でエステを受けるらしい。

 てか、エステした後に海に入って大丈夫なのか?


「最後は食堂です。お昼はここに集まってください、昼食はこちらで取りますので」


「立派な食堂だな……」


「床が絨毯ですよ!」


「な、なんか落ち着かないですね……」


 流石は金持ちの船って感じだな。

 施設の一つ一つが豪華だし、船員の人たちの教育も行き届いている。

 

「ではここで解散ということで、私はエステに行きます」


「アンタ本当に自由だな……」


 さて、これからどうするか……。

 大島からダーツに誘われてるしそっちに行くか?

 でも光音の事もあるしなぁ。

 

「光音、大島とダーツ行くけど一緒にどうだ?」


「行く……」


「じゃぁ行くか。大島行くぞぉ~」


「はいっす!」


「じゃぁ悟君、私達も行こうか!」


「あ……うん……」


 頑張れ、悟……。

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