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こたえあわせ1-3
初めてだ こんな風に 誰かと話すの
楽しい… 夢みたいだ――…
「明るくなってきたな」
「ホントだ」
真也人に言われて
ぼくは朝になっていることに気が付いた
「あ… ぼく そろそろ…」
帰りたくないなァ
「もういいのか?戻っても」
「多分…」
「そっか …ありがとな 楽しかった
えっと 風邪ひくなよ」
ぼくの答えに真也人はそう返し
頭を撫でてくれた
なんか すごく さみしい
「じゃ…」
言葉を遮るように
ぼくは真也人の袖を引っ張った
「?」
「あ あの… ま… また会いたい
話 聞いてほしいんだ
いつになっても いいから…」
「! オッケー その時はここで待ってる
またな 律哉」