バグ ー神々
初めまして!ヒヨと申します(*^o^*)
今回はずっっと前から考えていたお話を書いていこうと思います!
ちなみに「バグ」のお話もだいぶん長いですが、「赤い涙と白い笑顔」シリーズで、まだまだ書く予定でございます。
書くのはまだ先になりそうですが、どうぞ、そちらもよろしくお願いします(*´꒳`*)
あと、赤い涙は悲劇を意味します。(私の中で)
みなさん幸せな色って何色だと思いますか?
昔々あるところに、世界の循環を守る6人の神々がいました。彼ら6人はそれぞれに、「心」「水」「炎」「大地」「風」「空」を司り、そして守りにあたっていました。
何億年もの間、6人で力を合わせ、世界を守ってきた神々でしたが、神々が集まって話をしていたある時、未来を写す泉に、「悪」の予知が写されました。
それはあと数十年で、何か恐ろしいモノがやってくる、という意味でした。
これはいけないと思った「心」を司る神が他の神々に、人間界にも我ら神と同じように、世界を守ることのできる能力をもった人間をおくろうと提案したのでした。
「どういうことだ。」
「風」を司る神がうさんくさいと言わんばかりの顔で「心」を司る神に問いかける。しかし「心」の神はそんなことは気にせずこう答えた。
「我ら6人だけでいつかやってくるであろう悪から世界を守るのは危険すぎる。もしかしたら、最悪の事態を招くかもしれん。そうならないためにも、人間界からも世界を守る事のできる能力者をおくるべきだ。…と、わしは思うのだが。」
その説明に対し、また「風」の神が質問をかぶせる。
「まず、能力者をおくるとはどういうことだ。それに、仮に人間界にそのような能力をもった者をおくるとなれば、人間は戸惑い、かえって良くないのではないか?そもそも、その能力とはどういったものなんだ。」
すかさず「心」の神が、大量の質問に戸惑いもせず答え出した。どうやら想定していた通りの反応だったらしい。
「なに、わしも進んで人間の混乱を招こうとは思っていない。能力者をおくるというのは、ようはこれから生まれてくる子供達に能力をあたえ、そのまま人間界へ生まれてくれれば、能力者をおくる、という意味になるわけだ。
そしてその能力というのは、人間側から人間の心と自然のバランスをとってもらうというもの。つまりわしらのサポートをしてもらうということだな。
それにこの能力は本人達も自覚なしで行わせるつもりだ。だから彼らはまさか自分が能力者であるとは思わんだろうし、周りも彼らが能力者だとも思わんだろう。これで人間の混乱も招かず、人間界に能力者をおくることも可能だ。」
「…自覚がないとはどういうことだ?」
「あぁ、すまない。説明が足りなかったな。ようは、本人達は普通に生活しているが、司っている能力が無自覚に世界の異常を察知し、素早く対処してもらうというものだ。対処というのは、わしらが行っていることと同じ、その異常を平常に戻すということだ。
まぁ、完全な神ではないから、彼らで対処できないことは我々に知らせが入るようにしておけばいいだろう。それから、我々神の視点からは難しい、人間の荒れた心を癒す働きもしてもらう。」
「…なるほど。まぁ、多少言葉では理解しにくい部分もあるが、大体の事はわかった。…しかし、いつそんな事を考えついて…」
「あんたすっごいじゃん‼︎いつそんな事考えついた訳ぇ⁉︎」
いままで二人だけで喋っていたこともあり、痺れを切らしたのか、「水」の神が割って入ってきた。
「おいお前、割って入ってくんじゃねぇよ‼︎」
「うっさいなぁ。いいじゃん別に。今までずっと二人だけで喋ってたくせにぃ!」
「…あ」
そこでようやく事に気付いたようだった。
「す、すまん。」
一応謝ったが、「水」の神はわざとらしく「プンプン」と言って頬を膨らませていた。
それを微笑んで見ていた「空」の神が、今度は「心」の神を見た。
「でも、そんな事が可能なのかしら?能力者を人間界におくるとはいっても、私達がその能力を人間に与えるという事だって言いましたわよね?」
問題はそこだ。「心」の神は眉をひそめた。
「そうなんだ。我々はそのような事をした事がない。だから少し不安ではある。…しかし、不可能ではない。」
そう。神々は人間に能力を与えるなど、今まで一度もしたことがない。
しかし、人間界の自然を守るべく、木や川や生き物を誕生させたことはある。
「ようは今までと同じようにすれば良いのではないか?」
そう、今まで 何かを生み出すときは、力が最も集まりやすい泉(未来を写したり、人間界を覗けたりと、様々な役割がある。)で力を集めて、木や川や動物を生み出していたのだった。ならば今回もそのようにすれば、人間の子供に能力を与える事もできるのではないか。
その考えに気づいた「空」の神も、「心」の神に続いてまとめた。
「ということは、人間の子供に能力を与えるには、泉に行って力を集めればいい、ということね。」
そう言われて他の神々も気づく。
そして納得したようであった。
それを見て「心」の神は、一つ頷き、
「ではさっそく始めよう。」
人間の能力者を誕生させるべく、神々は泉へと向かうのだった。
続く
ありがとうございました!
「バグ」、いかがだったでしょうか…!
感想はもちろん、質問やアドバイスもどしどしどうぞ!
お待ちしております!
ということで、ありがとうございました‼︎
次回もよろしくお願いします╰(*´︶`*)╯♡