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I believe you.~私の人生は変わっていく~

作者: Runa@Haru

今回の小説は、キーワードにあるように、学園もので恋愛あり、けれども人権についてだったり、少しグロかったり(?)と、色々な物を取り入れた話になっています。

あなたはこの小説で、何を感じることができるのでしょうか?

私の人生は最悪だ。いつもそう思っていた。


私の名前は(はるか)、14歳。中学生。私の人生は何故か、嫌なことばかり起きてしまう。小学校に入学して3日くらいで虐められ、ある時は仲間外れにされ、またある時は悪口を言われ、散々な毎日を送っていた。小学3年くらいまで、私はどちらかと言うと大人しい方だったから、あまり文句を言わなかった。ただ、辛いことがあると隠れて1人で泣いていた。本当に、辛いという事を誰にも言えなかった。小学4年になって、少し変わった。初めて、男子から話しかけられた。その男子は…誰だっけ。思い出せないけれど、いつも笑っていた。その男子と話していくにつれて、私は自然と笑えるようになった。笑ったのは、保育園の時以来だろう。私は、その男子にだけ、虐められている事を話した。そうしたら、

「俺に任せて。もう、辛い思いはさせないから」

って言ってきた。その時私は初めて、人を信じてみようと思った。

その時以来、私の人生は少しずつ変わってきていた。


中学校に入学。その頃私は、結構友達がいた。親友もできた。私は小学5年くらいに、男子とよく話すようになったせいか、性格が少しだけ男っぽくなった。「遥、前より明るくなったね~」と、言われる事が多い。中学校に来ても、ほとんど小学校から同じだった人達がいる。そのまま持ち上がっただけだから、あまり人は変わらなかった。きっと、大人しい私のまま生きてきたら、つまらない人生を送ることになったであろう。けれど、今は違う。ちゃんと友達がいる。だから大丈夫。

そう思っていた…。


中学校に入ってから、小学校の時と同じように生活できないというのが、薄々感じられた。男子と話してるとからかわられ、冷やかされ、女子には嫉妬された。挙げ句の果てには、ウザいという理由で虐められるようになった。最初は我慢できた。けれど、日に日に虐めはエスカレートしていく。辛くなってくる。だから私は、親友に助けを求めた。すると親友から、とんでもない事を言われた。


「お前なんか知らない。死んじゃえよ」と。

私は頭の中が真っ白になった。信じていたのに。私は心の底から信じていたのに…。

そこで私は気づいた。

"裏切られた"と。


許せない…許せない…!

親友も友達も、あんなのただのクズ共だ。

人を簡単に裏切って。

人をけなして。

人を嘲笑って。

同じ人間なのに、なんで差別する。

なんで平等じゃない。

なんで…なんで…

なんで"死ね"って言われないといけないの!

そんな言葉、言ってはいけないって言われなかったの!?

人権を知らないのかよコイツらは!!


その日以来、私は孤立するようになった。

人を信じたくない。関わりたくない。また裏切られる。

だから私は、もう二度と人と関わらない事を決めた。

絶対に関わることはない。そう思っていた。

あの2人と、会うまでは…。


中学2年、やっぱり私は孤立していた。まぁ、孤立しているのが一番なんだけど。そして何故か私は、クラスの学級委員長に話しかけられた。

「お前、また1人か?」

誰だこの人。学級委員をしているのは知っているが、名前が出てこない。

「誰ですか。まぁ、私に話しかけるのは止めてください」そう言い、立ち上がった。が。

「用があるから話しかけてんだよ。お前バカ?」と言い、私の腕を掴んできた。しつこいなぁ。

「はい私はバカです。分かったなら離れてください。」

私は彼の手を振り払った。本当にしつこい。そのまま私は、教室を後にした。


家に帰っても、ただいまを言わずに自分の部屋へと向かう。親にどうしたの?と聞かれても、答えない。答える必要がない。私は自分の部屋のベッドに腰掛けて、何気に携帯の画面を見た。

 ん?一件メールが来てる

あり得ない。今まで届いたことがないのに。届くとしても、親くらいなのに。私はメールを開いた。

 件名:よぉ

 本文:優真(ゆうま)だ。今日話しかけたのに、まともに話してくれないからメールした。まぁ登録よろしくな。


なんで私の名前を知ってるの。私、教えた覚えない。私はとりあえず、登録しといた。と返信した。明日、聞いてみよう。


次の日、私は優真に昨日のメールの事を聞いた。

「あ?あぁ、ある奴に聞いた」

え。誰?私、本当に誰にも教えてない。そう考えていると、男子が私と優真のところに来た。

「おっ光輝。そうそう、コイツにメアドを教えてもらったんだよ」

光輝(こうき)という男は、私に言ってきた。

「遥、久しぶり」

え。私知らない。誰なの?

「覚えてないのか?」

光輝はため息混じりに言う。分かるはずない。だって、初めてあったんだから。

「はぁ…小4の時に話したじゃん」

え…?もしかして。


『俺に任せて。もう、辛い思いはさせないから』


「…あの時の…?」

「そうだよ」と言い、笑った。あの時の笑顔だ。あの時の光輝のままだ。私は涙が止まらなくなった。今まで、人前で泣くことはなかったのに。

「あ~あ。おい光輝、女を泣かすなよ~」

「え、い、いや、泣かすつもりは…」

2人がそんな会話をしているが、私の耳には聞こえてこなかった。あり得ない。光輝が目の前にいるなんて。私は嬉しくてたまらなかった。

「まぁ…遥。これからも俺が助けてやるから」そう言い、光輝は笑った。その隣で優真が光輝に告白か~?ってからかっているのを見て、私は思わず笑ってしまった。2人の笑顔を見ると、とても安心する。心が軽くなる。私は、自然と笑みがこぼれていた。この2人と、一緒にいたい。いれると思っていた。

その時の私は、女子達の視線に気づいていなかった。あの、殺意に満ちた目を…。


次の日から私は、少しずつだけど優真と光輝と話すようになった。まだ楽しく話すことはできない。だけど2人の話を聞くだけで楽しくなった。放課後も、3人で帰ることが多くなった。いつもとは違う道で帰ったり、公園で遊んだり、本当に楽しかった。だけど、1週間後に、悲劇が待ち受けていた。私がいつも通り学校に行き、教室に入ると、私の机の周りに集まってる女子達の姿が見えた。私が来た事に気づくと、女子達は不敵な笑みを浮かべ、

「うわぁ~コイツの机、きったな~い!」

と言い、私の机を蹴った。周りにいた女子、そして一部の男子が笑いだした。私は自分の机を綺麗にし、何事もなかったかのように椅子に座った。勿論、誰も良い気持ちはしないだろう。だって、私の泣き崩れる惨めな姿を見たかったんだろうから。その後も、悪戯したり悪口を言ってきたり、暴力をふるってきたりした。今までされてきたから、慣れたと思った。けれど、これはキツい。何故なら、


私の右肩から、大量の血が出ているからだ。


私は、カッターで刺されたらしい。その証拠に、カッターには血が、私の血がついている。痛い。さすがにこれは酷いと思った。だけど、女子達はケラケラと笑っている。私は右肩を左手で押さえながら、学校を出た。意識がとびそうだった。意識が朦朧としている。私は前に倒れこんだ。が、地面に叩きつけられずに、誰かに支えられた。

「おいっ!お前なんだその怪我は!!」

その声の主は、優真だった。隣には、光輝もいる。

「ゆう、ま…こうき…っ」

「俺ん家に行くぞっ光輝も来い!」

「おうっ」

私は優真にお姫様だっこをされた。私の意識はそこで途切れた。


「ん…」

ここは、どこだろう…?

「気がついたか」

目の前には、優真と光輝がいた。どうやら、私は助かったらしい。右肩には、包帯が巻かれていた。

「何があったか聞きたかったが、今日はもう家に帰れ」

「…うん」

わたしは、ズキズキする肩を押さえながら、家に帰った。


家につくと、私はベッドに寝転がった。涙が止まらなかった。私は久々に、思った。

"死にたい"と。

そう思っていたら、優真からメールが来た。


 件名:大丈夫か?

 本文:なにがあった?

私は本文のところに、死にたいと打って返信をした。すると、返信をした20秒後に電話が鳴った。相手は、優真からだった。私は電話に出た。すると優真が大声で、

『おい!死にたいってどういうことだよ!?』と言ってきた。私は未だに泣きながら話した。

「…死にたいの」

『なんでそうなるんだって』

「もう…嫌なの、なにもかも」

『だから、何があったんだよっ今日のあの怪我も!!』

優真は少し焦りながらも、話を聞こうとしてくる。優真になら言える。私の思ってること全部。だから、私は暴露した。

「だって…私は人を信じてないもん。裏切られたから。分かる?私は人を信じないことにしたの。どうせ人は裏切られるんだよ?裏切られて辛い思いをするのなら、最初から信じなければいいの!」

私は泣きながら、一気に言う。優真が電話越しからでも驚いているのが分かる。

『おい、遥…』優真が言い出したのを制して、私は言い出す。

「だから私は虐められるんだよ?この傷もそう。虐められてできた傷なの。私はこんなに辛い思いをするなんて思わなかった。久々に死にたいって思ったの。もう、死にたいの!私は生きている価値がない!こんな私、死んじゃえばいい!!」

そう言った時には、私はカッターを持っていた。私は携帯を机の上に置く。

『おいっ遥!遥っ!!』

今の私には、優真の声は聞こえていない。私は、ここで死ぬんだ。

「さようなら…」

私はカッターを上に振り上げた。


……。


腕が動かない。なんで?

何故か私の腕は、誰かの手によって動かすことができなくなっていた。そして、私の腕を掴んだのは…光輝だった。

「こう、き…?」

「お前さぁ…」光輝は私からカッターを奪うと、私を抱き締めてきた。

「えっ…こ、光輝っ?」

「お前…俺をおいて死ぬなよ…俺、お前が死んだら俺も死ぬからな!?」

光輝は泣いていた。私のために、泣いている。こんな私が死ぬ事に対して、泣いている。また私は、涙が止まらなくなった。

「光輝…ごめんね…」そう言い、私も光輝を強く抱き締めた。光輝の腕の中は、何故かとても安心できた。

お互いが落ち着いてきた頃、光輝が私の名前を呼んだ。

「なに?」そう言うと、光輝は真剣な表情になり、言った。

「俺…これからもずっと守るから。辛い思いは二度とさせないから。だから…



俺と、付き合ってください」


信じられなかった。私が、告白された。その上…好きな人に。

「はい」と、笑いながら言った。すると光輝は、私にキスをしてきた。とても甘い、甘いキスを。


中学3年、私には友達が増えてきた。光輝と優真が虐めを止めさせ、私と仲良くしてほしいと頼んでくれていたそうだ。私は今では笑えるようになった。自然に、素直に笑える。そして、私は光輝とお付き合い中。私は光輝と付き合い始めた時、正直怖かった。また裏切られるんじゃないかと思った。だけど、光輝ははっきりと言ってくれた。

「裏切る事は、絶対にない。俺を信じろ」と。

後から優真に聞いたんだが、私と光輝がキスをしている時、優真が覗いていたらしい。恥ずかしいけど、今となっては笑い話になっていた。



ありがとう。光輝、優真。

私は2人は絶対に裏切る事はないと思ってる。だから、

私は、2人を信じるよ。

これからも、ずっとずっと、よろしくね

どうでしたか?

こんな体験あるーとか、こんな事あり得ないだろーって思ったりと、色々な感想が出てくると思います。


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