ほんとの心
日曜のことが頭から離れることがなく日曜になった。先輩と駅前に11時…私は昨日の夜から眠れなかった。緊張してるのと初めて男の人と二人で出かけるからいろんなことが頭の中でグルグルまわっていた。洋服を決めて私はリビングに向かった。そこにはナバタがいた。「どこか行くの?」「うん。ちょっとね…」「そっか気をつけてね。」ナバタはテレビを見ていた「誰と行くとか聞かないの?」「聞かないよ。君が決めて会いに行くんだから。」少し冷たい言い方でナバタは言ったその後何も話さず私はリビングから出て行こうとした時「翔が言うことは僕のせいじゃないから…信じなよ。」「え?」ナバタは振り向かないまま手を振った私は駅に向かった。先輩が言うことはほんとってどういうことだろ?ナバタが来てからわけがわからないことばっかり…駅に着くとまだ15分も前だった。なんか楽しみにしてる自分がいる…でもナバタの力がないとこういうことは起こらない…私は駅を行き交う人を眺めた。いろんな人がいる…幸せそうなカップルや疲れたサラリーマンや…みんないろんな人生歩んでる…ぼーっと眺めてると「里見ちゃん!」振り返るとそこには制服じゃなく私服の先輩が立っていた。モデルみたいにかっこいい。いろんな女の人が先輩を見ていた「どうしたの?」「いえ…なんでもありません…」「じゃあ行こうか。」先輩はそういうと歩きだした。私は先輩の後について歩いた。先輩について行くと遊園地にたどり着いた。「定番だけど…いいかな?」少し不安そうに私に先輩は聞いた。「大丈夫です。」
「よかった…定番だからさちょっと気になったんだ。」先輩はチケットを買って私に渡してくれた。先輩はかっこいいからいろんな人が先輩を見ていた。「どうかした?」「いえ…。」それからいろんな乗り物に乗った。私は先輩の笑顔にドキドキしながらすごく楽しかった。そして夕方になった時「また定番で悪いけど観覧車乗ろう。」夕方の観覧車はカップルでいっぱいだった。順番が来て私達は観覧車に乗った。しばらく動いたあと「今日はありがとう。すごく楽しかったよ。君も楽しんでくれてたら嬉しいな。」「私も楽しかったです。」先輩は急に真顔になった「俺君が好きなんだ。だから付き合ってほしい。」私は耳を疑った…今付き合ってほしいって先輩が…「あの…。」「本気なんだ。」先輩はすごく真剣な顔で私に言った。「先輩…気持ちは嬉しいです。でも今の先輩の気持ちは嘘です。」「嘘?どういう意味?」「私は先輩と仲良くなりたいって思います。でもこんなの望んでなかった。」私は話ながら涙を流した。「先輩の気持ちを変えたのはナバタです。彼はそういうことが出来る…望んだことを叶えることが出来る…私が望んでたからナバタが先輩の気持ちを変えた。」「待って。ナバタって誰?」「先輩がひろしって呼んでる人です。」「え?」一通り話した時観覧車は地上についた。先輩はしばらく黙っていた。「この気持ちはひろしのせいってこと?」「はい。そうじゃなかったら先輩は私のことを知ってるはずもないですから。今日はありがとうございました。楽しかったです。先輩…私幸せでした。少しでも先輩と一緒にいれて。」私は顔を伏せてその場から去った先輩は何も言わなかった。帰りの電車の中で私は涙をずっと流していた。




