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  作者: 時尾 航
3/3

3.さすが異世界、常識が通用しない!?

俺、レトロRPGのような異世界に転生しました。

ベッドに座ったまま固まった俺、考えを巡らすが何も思いつかない。

そうこうしているうちにもぞもぞとキャロルさんが起きてしまった。

終わったと思ったが...

キャロルさんは、寝ぼけまなこで

「あー坊、おはよう」と呑気に話しかけてくる。

混乱しまくる俺に笑いながら説明してくれた。

酒場で男たちがいたずらでジュースの中にかなり強いお酒を混ぜたそうだ。

そりゃあ酒を飲んだこともない俺が倒れるのも当たり前だ。

その後、俺をおぶって宿屋まで帰ってきたがもう部屋が満室で

仕方なかったので自分の取っていた部屋につれて来たと?

おかしだろ、なんで俺がベッドでキャロルさんが床に...

いやいや、まず何で女性の部屋に男性を入れる!?

「馬鹿どものせいでぶっ倒れたのに床に寝せるのはかわいそうですわ」

「キャロルさんが床でなんかおかしいですよ

俺なんかドア向こうの廊下にでも投げて置いてくださいよ」

キャロルさんは何でって顔をしながら

「あたいもいっしょに寝てもよかったんだけど胸元でドキドキしちゃう

あー坊には刺激が強いかと思いましてウフフ」

胸元を見ていた事がばれていたらしい...

部屋に入れてもらった事、ベッドを占領してしまった事を

重ね重ね謝ると、さも気にしてないように

仕事がら野宿もするからとあっけらかんとしていた。

宿屋の女将さんにあった時には「昨夜はお楽しみでしたね」と言われ全否定すると...

女将さんはキャロルさんに向かって

「キャロちゃん襲わなかったのかい?あんたの好みでしょその子」

女将さんの暴走は止まらなかった。

結局、俺とキャロルさんは女将さんに言いくるめられる感じで

二人でパーティーを組み魔物との戦闘などを俺は習う事になった。

俺もこの宿屋を拠点にする事し自分で部屋をすぐに借りた。

女将さんが二人部屋の方がお得だよと笑いながら言っていたが断固拒否した。

勘弁してくださいよ女将さん...パーティーの事は感謝していますが...。

露店での考察は宿代からも正しいようで1ゴールド≒1000円、1ゼニ=1円でよさそうだ。


拠点の宿も決め成り行きでキャロルさんとパーティーを組んだ俺は城下町を出た。

これから戦闘訓練をするわけだが...

キャロルさんはあのビキニアーマーを装備している。

宿屋では普通の服だったのだが、女性の鎧は全部あんななのか?

昨日、異世界転生したばかりの俺が分かるわけがないというか

この世界の事が分かってない全くに。

キャロルさんはとても人では持てなそうな鉄の大剣を装備している。

あんな武器を振り回せるのかと不思議に思っていたが...

ふと自分の装備に目が行く

特別な訓練をしてない俺が装備の重さをそれほど気にしてなかったのだ!?

異世界だからかそれとも転生特典なのか分からない。

そしてそれから異世界の常識を痛いほど知ることになる。

ゴブリンという魔物とキャロルさんのサポートで戦い、なんとか倒したのだが...

色々とおかしいのだ。俺が戸惑いながらでも普通に戦えたのは些細な事で、

ゴブリンはビキニアーマーの鎧の部分にしか攻撃しない?

キャロルさんは女神の加護でそうなるとさも当たり前という顔をしていた。

倒したゴブリンは跡形もなく消え、代わりにお金があらわれる??

なんでも賢者様の研究の仮説ではお金に宿った

負のエネルギーを媒体に魔王が魔物をつくり出しているのではないかと。

魔王が復活するまでは魔物は伝説で語られるくらいで、伝承では勇者がドラゴンを倒し聖剣を手に入れたとか...

たしかにお金に執着すれば負の感情が沸きそうだし、武器には怨念とか付きそうである。

仮説にしてはつじつまが合っているが???俺は考えるのをやめた。


ひと段落しステータスを確認していると...

キャロルさんが何をしているのかと尋ねてきた。

キャロルさんには見えないようでステータスを確認していると言うと

ステータスとは何かと聞かれたので「スタート」と唱えて自分の状態を確認していると言ったら

そのような魔法は聞いた事がないと不思議そうだった。

魔法なのか?たしかにステータスではMPは少しあるみたいだが唱えてもMPは減ってないのがが、

気を取り直して確認を再開するとHPは減っていた援護してもらっていたが幾度か攻撃をくらったからな。

0であったEXの数値が増えている戦闘をして増えるのか...これが経験値とかいうやつか!?

ステータスをよく見たら右下に仲間という項目が増えていた。

これ、なんだろうと思ったらキャロルさんのステータスも表示された。

戦士(女)で20歳、レベル5で力が俺の5倍以上ある...宿屋の件、身の危険などさも感じないわけだ。

さすがレベル5ですね大剣を自由に振り回せてと称賛たら...レベルとは何かと聞かれしまった。

言ってしまった後、ステータス確認は俺の特殊能力?なのか「スキル」とかいうんだっけ。

バーティー限定とはいえ他人のプライバシーを見れるってヤバいんじゃ...とりあえず黙っておくことにした。


数日のキャロルさんとの戦闘訓練で分かった事。

魔物と猛獣は違う事、考えれば当たり前なのだが...

狼を狩れば死体が残るが狼型の魔物を倒すと魔物は消滅しお金が手に入る。

見た目は似ていても全く違った生物である。

武装の重さが気にならなかったのは、やっぱり転生特典のようだ

戦闘と無縁の俺が数時間でそれなりに魔物と戦えた理由はそれしかないだろう。

他人はどうか分からないが睡眠をとれば体力が全回復する。

朝起きて昨日の疲れがうそのようになかったので

ステータスを確認してHPが最大まで回復しているのに気が付いた。

二日酔いは回復しなかったので状態異常の病気とかはダメそう。

レベルが上がると自動的にステータスが表示され身体能力に明らかに違いがあらわれた。

戦士系の職業は魔法が使えなく、キャロルさんは魔法についての知識は少なかった。

俺はMPが少量だがレベルアップで増えてきているので使える可能性が高いと思う。

俺って能力が優遇されすぎてないか?勇者だからなのか色々考えるとなせか不安になる。


さらに数日がたったころに王様の使いが城よりやって来た。

勇者パーティーで城に登城してほしいとの事だった。

宿屋からは5kポほど離れているキャロルさんと話し合い、すぐに出発することにした。

この世界での長さの単位は「ポ」で歩幅の「歩」である。

歩幅は個人個人が違うので平均なのか1ポ≒50cmなので5kポは約2.5kmなのでそこまで遠くない。

ちなみに、この町の大通りの石畳は1ポの正方形で出来ている。

この世界に来てから少し経ったので町の住人とも交流が増えたのだが

城へ向かう道すがら、あいさつをかわすが名前が覚えられない。

住民は制服があるかの様に商人、男の子、女の子どうしなどで同じような服を着ていて個性がうすいのだ。

その様な事を考えていると城に到着していた。


つつがなく王様との謁見がはじまった。

はじめての謁見は異世界転生したてでパニクっていたのでまともに話をするのははじめてだ。

王様は俺に仲間が出来た事をよろこぶも少し安心そうな顔をしている。

魔王が復活してからの未来へ希望としての大任を押し付けたことを気にしているようであった。

王様は他国とも協力し魔王に対抗する方法を模索しており兵士や冒険者の連携や情報交換を推進する

機関の構築を進めており冒険者協会の設立も間近に迫っているとのことだった。

王様の呼び出しは、また預言者が現われお告げがあったとの事。

話の身なりからして預言者は城下町であった怪しいローブの老人ではないかと思う。

今更ながらに勘違いしていた事もあった。

今までは王様に勇者としてどこかの村から謁見に来た若者に転生したと思っていたが...

預言者が王様に勇者が現われるとお告げを告げると辺りが真っ白い光に包まれたあとに

王の間に俺が召喚されたとの事、その時には預言者は消えていなくなっていたそうだ。

自分から勇者として来たのではなく勝手に勇者として召喚されたの拒否も出来たかもしれないが

今更である、形だけとはいえ勇者として振る舞ってしまったから後の祭りだったりする。

本題の預言者のお告げは...お告げを書き留めた書簡として渡された。

王宮では意味が分からなかったので勇者である俺が呼ばれたのだった

ふっかつのパスワードと書いてあり、その下にはひらがなの羅列が50文字くらい書かれている。

今までアニメや小説の異世界との違和感が何なのか今、分かった。

アニメや小説の異世界でもTVゲームの様な設定があるから気が付かなったが...

動画配信サイトで見た事があるレトロRPGのセーブの代替のパスワードだ。

レトロRPGなら違和感に説明がつく、かなだけの文字、直線的な町、住人の服装など

すべてをデジタル写真1枚よりも少ない容量で製作されたレトロゲームの特徴だ。

レトロRPGのような世界なのか、レトロRPGの世界なのかは問題ではない。

俺にとってはどちらでも自分の知らない異世界なのだから。


なら、異世界に召喚される前の不思議な場所は何だったのだろうか?


               あ_ _ _    [+₋₋oo]


空中に白くぼんやりと光った「あ」の文字、横長の長方形の台...

RPGで最初にする事は主人公の名前の入力、そしてレトロパッドの真ん中のボタンはスタートボタンだ!!

ふざけた名前を付けた奴、俺でした。

拙い文章ですが読んでくれてありがとうございました。

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