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だから私は彼を殺した   作者: たまごの極み
3/4

#2

目覚めた僕はいつものように洗面台へと向かい顔を洗う。

鏡にはひどい寝癖のついた僕が立っている。

寝起きは1番口内環境が悪くなっていると言うのをどこかの記事で読んで以来、洗顔の後歯を磨くのが僕のルーティンになっている。

歯を磨きつつキッチンへ向かい食パンをオーブンへ入れ3分にダイヤルを合わす。

ダラダラと歯を磨いていれば3分なんてすぐだ。

“チン!”と音がして僕は惰性で続けていた歯磨きを終えうがいをする。

うん。この寝起きに歯磨きというのを習慣にしてから以前より口内が綺麗に保たれている気がする。虫歯にもならないし、気のせいではないのだろう。


トーストをかじりながらテレビのリモコンを押す。

どうやら今日は雨らしい。


雨は好きだ。

いや、少し違う。

雨の日が好きだ。

雨の中を傘を差し歩く、

その時の雨粒が傘に当たる音。

アスファルトの濡れる匂い。

通学中の小学生達の色とりどりの傘。


全ての要素がどこかいつもと違い非現実的だと思う。

自分1人では絶対に作り上げることのできないその空間が僕は好きなのだ。


まぁ、ズボンの裾が微妙に濡れるのには多少苛立ちを覚えたりもするのだが、



さて

そろそろ家を出ないといけないな。


身支度を済まし、玄関を開けた。



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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルからして面白そうと思って読んでみたら面白くて、続き楽しみにしてます。
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