表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私をここから連れ出して

作者: 雪莉 柚優華

 ある日の事である。

 とある時、私は知らない場所に横たわっていた。

 それは、其処が白色なのか黒色なのか が解らない色合いの空間 というところに だ。

 「何故 こんな場所に私は居るのか?そして、何時(いつ)から私は此処に居るんだ?」

 と起き上がってから呟く。

 「まぁ、あと 考えるならば… 何故私は色の無いような世界に来させられ… いいや?自ら来たと?」

 と例え云うべきなのだろう…

 そして、これが現実か虚実の類いによるものか、を確かめる為にこれから動く事にした。それで、確認が出来る物は何か無いのか?と周りを見ながらしばらく歩いていると…

 其処には開かない[  ]があった。何故[開かない[  ]があった。]としか、表現が出来無いかと云うと…

 それは、扉なのか窓戸なのか、何て言ったら良いのか分からない口みたいなのだったからだ…それに、開けば出入りが出来そうな口みたいなのだが、真っ平らで突引起モノが無く、物体の真ん中には線が入ってるだけだった、

 (開かないのならば他の所に、開く[  ]がある筈!)と私は考え、その場から離れて歩き続けると案の定 口みたいなその開く[  ]を見つける事が出来た。私はそれに触れて開けようとしたら… 口みたいな[  ]がスッと消えた、・・・開いた[  ]の中に行くと…

 たった1枚の鏡だけが其処に立っていた。

 その鏡が不思議に思い、覗いてみた刻、この世界に来る前の景情が私に、験体というより験経してたと云うべき事が、この身に降って来たのだ。


 ーーーー・・・・・

 景情された世界で、私は験体というより験経の事が顧見た。

 その刻の部屋には妻と私が言い合ってて、離れた場所には娘が居た…


 「わたしは貴方の事、愛してるって、今は言えないわ…」

 「何故だ?!私は霧子を、お前を愛してるぞ! 」

 「そういう事じゃないの!わたしも霞も放ったらかしで仕事・仕事!?愛してるなんて無いじゃないの!」

 妻は怒りで私に物を投げる。

 「私はお金を貯め、霧子と霞の一緒にいる時間を…つくろうと…」

「本当に愛してるって証拠を出してから言ってよ、ねぇ!?」

 霧子は泣き叫んで、その場から離れ、この二人の事を見ていた霞は悲しい顔をしている。


 ・・・あぁ、そうだった…

 「愛してるって言ってよ、ねぇ!?」

 って妻に言われた後、少ししてから私はアレを・・・ 現実での罪をやってしまったんだよな…

ーーーー・・・・・


  [パリィィン!?]

 と、出来事を省みした瞬間、割れた鏡と開けた[  ]の前に私はボーと立っていた。そしてハッと我に返ってから、割れた鏡以外である他の開く[  ]を探し出していき、それぞれ奥遠くに…開く[  ]があって、それぞれの各鏡の中で私自身のこの世界に来る前の景情を… 験体というより験経を色々、省み見ていき思い出していく。

 「この世界に来る前のあった事を色々と思い出せてきたな。だが!ただ この色のないような世界は分からないままだが…」

 何の因果が出るのかは、開く[  ]によって違い、全部 見たら真実に辿り着いていった。

 「これは因果応報か… いや、自業自得だろな!」

 と… ある行いに応じての物報善悪 となるから私は納得し言ったのだ。

 もう一度考えて言うが、此処は白色(天国)なのか黒色(地獄)なのか が解らない色合い鏡のある世界だ。

 そして、ここに来居している私は… 他の人達は… この世界からは出れるのか?それとも、出れないのか?それは解らない。

 あと、此処の事についてなんだが…


 扉だか窓戸なのか、が解らない[  ]を面録門 と例え…

 その中にあった鏡を媒記鏡と、考えた…


 その名が合ってるかはどうかは不明なのだがな・・・

 そういえば・・・ ここに来て刻間というのを見ていない…

 此処に来居して何時間かが経ってしまっているのか、それとも、何日間も経ってしまっている となっているのかは正直いって私は知らない、どうしてかだって? どのぐらい刻が経っているのかは白(朝)も黒(夜)も解らないからだ。

 私は、ここに来居した最初のある時に、口にしてた言葉がある。それは . . .


 「あぁ…誰でもいい・・・ 誰か…私をここから連れ出してくれ・・・ 」


 と、多分、これを声に出してしまったのは、普段の場所・場合との差異、疑暗や安不性による擬孝疫免だろう。

 これは、誰にだってなると思う。まぁ、これがならない人ってのも居るには居るらしいんだが。その人はその人だ。


 ・・・そしてあれから、幾ばくかが経ち、景情を…験体というより験経を色々見たり聴いたりして、

 私を含めた皆は、最後 彼処に行き着くのだろうな、有の世 最果てであろう所場に… 白黒とハッキリ付ける所、務判裁所{※生死裁判所}へ私はここ[白色か黒色かも解らない世界]から連れ出されていった・・・


 つまり、こういうことだ。私はそういう事をしたのだ。何をしたのかだって?なに、難しい事では無いよ、還り見てみれば解った事なのだ・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 自己解釈をあれこれと練り込みながらですが、じっくり読ませて頂きました。情景を想像するのが楽しかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ