逃走劇
怪盗って、どうしてもテンプレが有りますよね。
で、それがとても見ていて楽しくなってくる。
やってみたい事その1
予告状を出す。
「この中の誰かが奴の変装という事も有り得る!気を引き締めて行け!」
そう言いながら互いの顔を引っ張る。
やってみたい事その2
変装して警察に紛れ込み、顔の引っ張り合いに参加する。
そして、
ガチャン!
灯りが消えた。
「何だ?」「停電か?」「騒ぐな!非常用電源に切り替わる!」
やってみたい事その3
停電させてパニくらせる。
からの
やってみたいことその4
電気が復旧して宝が無いサプライズ。
「オイ!『ナローの欠片』が無くなってるぞ!」
警部が騒ぎ出した。
ここで…やってみたいことその5
笑いなが颯爽と逃げる。
「ハッハッハッハ!ナローの欠片は頂いていくぞ!
シモン警部。今回も私の勝ちだ!」
警部の目の前で変装を解いた状態で笑う。
「タツミン!貴様ぁ!」
警部達が鬼神の如き形相で襲い掛かる。
やってみたいことその5
閃光玉を投げつける。
カッ!
美術館が光に包まれる。
「「「「「ギャー‼」」」」」
目が眩む警部達。
マントをはためかせて逃げる。(やってみたいことその6)
美術館の屋上に逃げる。
警備的な問題云々関係無しに兎に角上に逃げる。
「追い詰めたぞ!タツミン!」
下野警部が必死に追いついて来た。
よし、ナイスタイミング。
そのまま逃げたら『やってみたいことその7』を出来ずに終えてしまう。
「では警部、私はこれにて失礼。」
丁寧に礼をする。
矢張り怪盗は礼儀正しくないと。
「そうはいかない!もう逃げられないぞ。さぁ、ナローの欠片を渡してお縄を喰らえ。」
ジリジリ近寄る警部、しかし、残念ながらもう遅い。
「では、ナローの欠片。頂きます。」
シュルシュルシュル
ワイヤーが巻き取られて私が空を舞う。
警部が駆け寄るがもう遅い。
気球に吊られて私は颯爽と夜の闇を飛んでいった。
「それでは警部。さようなら。ハッハッハッハ。」
やってみたいことその7
気球で逃げて高笑い。
これは外せない。
という訳で一五弾終了です。
現段階で五十弾まで書こうと思っていますが、応援よろしくお願いします。