柔軟性 (仮)
猫はいろいろ柔軟性が高い。
まずはその毛並み。
毛が細く、柔らかい。毛繕いをして空気を含みさらに柔らかくしている。
体も柔らかい。関節の可動範囲が広く、警戒してない場合だけかも知れないが、力を抜いててだらけているとホントぐにゃぐにゃだ。
皮は良く延びて力に抵抗しない。撫でるときに手と一緒に延びてより柔らかく感じる一因になっている。
頭も柔らかいぞ。例はチャコの部屋侵入に窓、ダメならドア、それでもダメなら裏に回る、というように。
ハナはやはり別格だ。
綺麗好きが高じた結果、見かけるときはいつも体のあちこちを舐めていたから、体がより柔軟になったのだろう。
比較してみれば、例えば、ケイ。お腹を舐めたりするとき、足が70か、80度ぐらいしか開いていない。
チャコは90度ぐらい開いていたが、横から押すと、そのまま90度倒れる結果になる。
しかし、ハナは180度開脚して、お腹舐めてたり、上に上がっていた足を押すと抵抗もなく開脚して平然としていた。
毛並みも当然、手入れが行き届いているため、空気を孕んで柔らかい。
皮も舐めて解しているような効果があったのだろう。よく延びてより一層の柔らかさを秘めている。
高いところから降りたときの足音などの静粛性も高い。柔軟な体ってのは関節だけでなく、筋肉も柔軟なのだろう。
逆に飛び上がる時も静かに飛び上がる。椅子に座った私の膝へ、腿の上へ、飛び乗る時も静かに乗ります。
ケイに足に飛びつかれたときは、しがみつかれたから。静かかも知れないが、爪が腿に食い込む食い込むし、私が叫ぶ。
まあ、自分のところのネコなら、可愛くて表情が綻ぶ、いや、とろける。
表情の柔軟剤だよ。ってタイトル柔軟性であって柔軟剤じゃない。
でも、元ノラのデカは媚売って生きてたからか、誰にでも甘える、人見知りしないコだ。
誰にでも、ってちょっと悲しい。
しかし、元ノラでもウシは逆に途中でいじめられたのか、抱かれるのを非常に嫌がる。
ケイみたいに『子供から逃れて、私には抱かれる』のが一番優越感に浸れ、表情が崩れる破壊力がある。
いい表情筋の柔軟剤だ。ニマニマが止まらない。




